第50話 温泉宿 1
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ダイン達はウエストリア帝都でアイン達と分かれた後、火の精霊龍の神殿にほど近い宿場町まで来ていた。火山が近い事もあり、温泉がわいており湯浴み客で賑わっていた。
ダイン『へぇ~。ここは賑やかだな。帝国の首都であんな騒ぎがあった後なのに。』
オーズ『ここは、温泉という不思議なお湯がわき出てるらしい。何でも万病にきくとか。美人になれるとか…。』
フローラ『へえ~…。』
ダイン『フローラも入ってきたらどうだ?』
フローラ『?何でよ。』
ダイン『美人になれるんだろ?』
フローラ『失礼ね。私は前から美少女よ。』
ダイン『自分で言うか?』
フローラ『何か、ご・ふ・ま・ん?』
ダイン『何でもございません。』
オーズ『痴話喧嘩はよせ。早いとこ宿を見つけるとしよう。』
ダイン『そうだな。』
フローラ『痴話喧嘩って…。もう…。』
すると一人の少年がダインとぶつかった。
ダイン『おっと…。』
少年『あぶねぇじゃねぇか!ちゃんと前みてえ歩けよ!おっさん!』
少年は走り去っていく。
ダイン『お、おっさん!』
オーズ『おっさんか…プッ。』
ダイン『おいなに笑ってんだよ!オーズ。』
フローラ『プププッ…。』
ダイン『フローラまで!ああそうですよ。俺はおっさんですよ。』
フローラ『まあ、拗ねない、拗ねない。』
ダイン『しかし、宿見つけないとな…。』
しばらく歩くと一軒の宿が見つかった。
店主『いらっしゃい!何名様で?』
ダイン『3人泊まれるか?』
店主『三名様ですね…。はい。大丈夫ですよ。一泊2食付きで金貨三枚です。』
ダイン『三枚だな。1人一枚の割り勘だな。』
ダインはポケットを探る。
ダイン『ん………?んん?あれ?』
フローラ『どうしたの?』
ダイン『財布が……ない。』
オーズ『は?』
ダイン『ま、まさかすられた?』
店主『お客さんも災難だねぇ…。この辺はスリが多いんだ。観光地だからね。』
オーズ『あの時当たってきた子供か…?』
ダイン『スマンここは立て替えといてくれ。あの子供を捜す。』
オーズ『分かった。』
店主『子供を捜すなら少しいったところに吹きだまりがある。おそらくそこの子供だろう。いってみな。』
ダイン『すまん。』
ダインは宿をでた。
~吹き溜まり~
ダインはしばらく歩くと路地裏を見つけ中に入っていった。そこは酔っぱらいが寝転がり、どこからか喧嘩の声が聞こえる様な所だった。
ダイン『何だか騒々しい所だな…。』
そんな中一人の酔っぱらいが声を掛けてきた。
酔っぱらい『何だぁ兄ちゃん何かこの辺に用事かあるのかぁ?ヒック。』
ダイン『一人の子供を捜してるんだが……。』
酔っぱらい『こどもぉ~?』
ダイン『ああ。財布をすられちまってな。』
酔っぱらい『ガハハハッ。兄ちゃん財布をとられちまったってぇ?兄ちゃんも間抜けだなあ。』
ダイン『間抜けで悪かったな。』
酔っぱらい『そう怒るなって。近くにガキどもを預かる孤児院があるからいってみろよ。そこのガキかもしれないぜ?』
ダイン『孤児院か…。すまんありがとよ。』
酔っぱらい『なあにいいってことよぉ』
~孤児院~
ダインは教えられたら孤児院に向かって歩き出した。しばらく歩くと二階建ての建物に薄汚れたドアが見えてきた。
ダイン『ここか…?』
?『兄ちゃんここに何のようだ?』
ダイン『!』
突然後ろから声をかけられる。振り返ると買い物袋を両手に持った一人の少年が立っていた。
?『ここは俺たちの縄張りだ。用がないならさっさとどっか行ってくれ。』
ダイン『嫌、一人の子供を捜してるんだが…。』
?『こどもぉ?』
ダイン『ああ。さっきスリにあってな…。ここの子供じゃないかって言う話でな。』
?『ふぅん。兄ちゃんも間抜けだね。』
ダイン『間抜けで悪かったな…。』
?『で、兄ちゃんはどうするんだい?犯人を見つけるのかい?』
ダイン『ああ。俺の全財産が入ってるからな…。返してもらわないとな。』
?『ふぅん。とりあえず中に入りなよ。邪魔だからさ。』
ダイン『あ、ああ。ス、スマン。』
ダインはドア開けて少年を中に通す。中をみると子供たちで一杯だった。
子供『あっ!トッシュ兄ちゃんだ~!お帰り!』
ダインと居合わせた少年はトッシュと呼ばれた。




