第35話 闇に魅入られた者ヤムスキー・後編
ヤムスキー戦クライマックス!
ザガートはおもむろに魔剣をヤムスキーにつきさした!
ヤムスキー『な、なぜ?ザガート様…?』
茫然自失するヤムスキー。
ザガート『クフフ。勘違いしないでください。あなたには力を与えましたよ?』
ヤムスキー『え…?グワアアア。』
灰になって消えた所も再生し、ヤムスキーの体が急激に膨張していく!
フローラ『ヤムスキーの中でどんどん邪気が高まってる…。ヘイ!今の技もう一度使える?』
ヘイ『スマン、今はまだ無理だ。気を練るのに時間がかかる。』
ヤムスキー『ひゃーはっはっはっ!力だぁ!さっきよりも何倍にも力を感じるぞぉぉ!』
ヤムスキーの体は魔剣の邪魔を吸収し何倍もの体格と、筋肉を作りだしていた。
フローラ『みんな離れて!』
フローラは魔法の詠唱にはいる。
フローラ『大地よ我がまえに力を解き放て!アースクエイク!』
ゴゴゴ…
ヤムスキー『なんだあ?その程度かぁ?』
ヤムスキーは飛び退いて地割れをよける。
フローラ『足止めすらできないの?』
ヤムスキーは地割れを避けた後ダインに切りかかる。
ガキィン!
ダイン『くっ、さっきより攻撃が重い!』
何とかヤムスキーの攻撃を弾き返すと、フローラに近寄る。
ダイン『フローラ、騎士団長にやったように、この剣に破邪の力を載せることはできるか?』
かつてアスラにリザレクションを乗せた攻撃でアシュトンを倒したのだ。
フローラ『リオンブレードに?分からないわ。リザレクションをたとえ上乗せできたとしても、奴を倒せないわ。』
ダイン『リオンブレード+リザレクションだけならな。それにヘイの聖光拳を混ぜれば…。』
ヘイ『やってみる価値は有りそうだな…。』
フローラ『でもそれをやればリオンブレードが…。』
ダイン『気にするな…。今は奴を止めないと。』
フローラ『……。分かったわ。』
ヘイ『だが気を練るのにさっき以上時間がにかかる。もう少し時間をくれ!』
ダイン『分かった。』
ヤムスキー『作戦は決まったかぁ?せっかく待ってやったんだ。もっと楽しませてくれよ?』
ヤムスキーは再び魔弾を作り出し、ダイン達に向けて飛ばした!
ダイン『みんなよけろ!』
ドオォォン!
ダイン達はとっさによけて、直撃を避ける!
着弾した場所には大穴が空く。
ダイン『ちっ!さっきよりも何倍もあるのかよ!』
ヤムスキー『まだまだだぞぉ!』
再び複数の魔弾をヤムスキーは作り出す。そして自ら突進しながら魔弾を放つ!
ダイン『同時攻撃か!!』
フローラ『プロテクトアップ!』
とっさに身体強化の魔法でかけて何とか防ぐ。ダインは着弾した魔弾から出た爆煙を利用して、ダインはヤムスキーに急接近する。
ガキィン!!
ダイン『お前、このままだと壊れるぞ?いやもう壊れているのか…?』
ヤムスキー『俺はまだ…壊れて…ぐわあぁ!やめろぉぉ!』
ダイン『ヤムスキー?』
ヤムスキー『俺は…俺は…』
ダイン『ヤムスキー!自分を取り戻せー!まだお前は戻れるはずだ。』
ヤムスキー『…………』
ダイン『ヤムスキー!』
ヤムスキー『俺はなにを……。ダイン?』
ダイン『正気を取り戻したのか!』
ヤムスキー『そうか迷惑をかけちまったみたいだな…。なぁ頼みがある。俺を楽にしてくれ。もう長く俺の理性が持ちそうにない。頼むよ。』
ダイン『……。分かった。』
ヤムスキー『すまねぇ…。グワアアア。』
ヘイ『準備が出来たぞ!』
ダイン『フローラ!』
フローラ『ええ!リザレクション!』
リオンブレードに破邪の力が宿る。
ダイン『行くぞ!ヤムスキー!』
ヘイ『聖光拳!』
ダインとヘイはヤムスキーに向かってダッシュする!
ダイン『うぉぉぉっ!』
ヘイ『はああああ!』
ヘイ『雷旋一閃!』
ダインの破邪の力を乗せた一撃と、ヘイの破邪の拳の攻撃が炸裂する!
ヤムスキー『グワアアア!俺の力が…。俺の体が崩れるぅぅ!』
ダイン『今度こそ終わりだ!』
ヤムスキー『…………。ありがとうよ。人として死ねる。もう少し遅かったら、人としての人格が壊れていた。もう一度……お…ま…え…と……。』
ヤムスキーは灰になって消えていった。
ダイン『ヤムスキー安らかに眠れ…。』
ザガート『流石にゴミはゴミでしたね。』
ダイン『ザガート!お前だけは許さん!』
ダインはザガートに向かって突進する!
ザガート『あなたには用はありません。またお会いしましょう。』
ザガートは影に消えていく。
ドオォォン!
リオンブレードが地面にたたきつけられる。
ダイン『ちくしょぉぉ!』
フローラ『!リオンブレードが!』
最後の力だったのかリオンブレードは音もなく崩れる。
ヘイ『剣が砕けてしまったな…。』
ダイン『剣はまた探せばいいさ。だがザガートだけは絶対許さねえ!』
打倒ザガートを誓うのだった。




