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神魔物語  作者: 抹茶J
第3章闘技大会編
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第30話 予選Bブロック第一試合

sideフローラ

ダイン達と別れたフローラとガスパー大臣は、コロシアム二階にある観客席へと向かった。

フローラ『観客席はこっちよね。』

フローラが観客席に向かおうとすると、一人の立派な髭を蓄えた老人が声をかけてきた。

お爺『ちょっとそこのお嬢さん。』

フローラ『私のこと?』

お爺『そうじゃ。そうじゃ。ちょっとお尋ねするが観客席はこっちですかのう?』

フローラ『ええ。こっちであってると思いますよ。あ、ほらあそこに看板があります。』

お爺『ふむ。助かったわい。いやはや田舎者何で、都会が苦手ですじゃ。』

フローラ『いえいえ。よければ一緒にみます?』

お爺『おお。そうしてくれると助かりますじゃ。』

三人は揃って、二階に上がる。上がると丁度、開会の儀が宣言されアルハイド皇帝からの詔が下されるところだった。一斉にわく観客たち。

フローラ『すごい人気なのね。アルハイド皇帝って。』

ガスパー『一代で帝国の版図を歴代最高に広げ、人事に至っては、優秀なものは身分出自に問わずどんどん幕僚に加えていく、部下に優しくまさにカリスマだ。』

フローラ『ふうん…。そうなんですね。』

お爺『あっ、そろそろ、抽選会が始まる見たいですぞ。』

フローラ『ホントだ。』

抽選会が行われ、ダインたちのブロックが決まる。

フローラ『上手く、皆ばらけたみたいね。』

お爺『そうみたいですじゃ。』

フローラ『え?』

お爺『いやいやこちらの独り言ですじゃ。』

フローラ『予選開始は午後から見たいなので皆と合流しましょう。』

ガスパー『そうだな。』

フローラ達は下のホールへと向かって降りていく。


コロシアム・ホール内

フローラ『ダイン!』

ダイン『フローラ!』

フローラ達はダインたちを見つけて駆け寄る。

フローラ『上手く皆ばらけたね。』

ダイン『ああ。俺の試合が今日の最終試合だから、見に来てくれ。』

フローラ『分かったわ。』

ヘイ『俺もそうなんだけど。』

オーズ『フローラはダイン一筋だからなぁ…。』

フローラ『ち、違うわよ。』

オーズ『照れない照れない。』

フローラ『てれてなーい!』

わはははとみんな笑う。

フローラ『も、もう…。そう言えばさっき不思議なお爺さんと一緒だったんだけど…。あ、あれ?お爺さんは?』

ダイン『お爺さん?フローラが歩いてきたときガスパー大臣と、二人だったぜ?』

フローラ『おかしいな…。』

ヘイ『お爺さん…。どんな老人だった?』

フローラ『白髪で、立派な髭を蓄えたお爺さんだったわよ?』

ヘイ『立派な髭……。まさか…な?』

ダイン『ん?心当たりがあるのか?』

ヘイ『嫌、何でもないさ。それより飯にいこうぜ。飯!』

ダイン『そうだな。試合開始までまだ時間があるし、飯にいくか。』

フローラ『さんっせーい。』

ダイン『よし!いこう!』

三人は飲食店が並ぶエリアを目指した。

そして……。遂に予選が始まった。


予選Bブロック第一試合

このブロックは本日の試合、最大の見せ場だった。それもそのはず対戦カードは帝国大将軍シュヴァルツと、こちらもウエストリアの名高い賞金稼ぎメイアーとの一戦だった。ダインたちも敵の実力をみるため、Bブロックにきたのだった。

実況『さあ!始まりましたぁ!ウエストリア帝国闘技大会Bブロック第一試合!ウエストリア帝国の賞金稼ぎの中でも、最も最強とされる、メイアー選手と、対するは我が帝国が誇る最強の我らが大将軍シュヴァルツ!本日屈指の好カード!実況者の私も興奮が止まりません!さぁいよいよ、選手の入場です!』

選手のゲートから二人の選手が出てくる。

ひとりはダガーの二本持ちで冒険者スタイル。もう一人はフルプレートメイルの選手。

ダイン『フルプレートメイルの方が、シュヴァルツか。』

オーズ『多分。な。』

実況者『さぁいよいよ始まります!』

お互い距離をとり向かい合う二人。

審判『お互い。卑怯な手も殺人も御法度。どちらかが気絶するか参ったと降参した時点で終了です!よろしいですね。』

お互いうなずく。

審判『Bブロック第一試合!はじめ!』

先に動いたのはメイアーだった。

メイアー『ハアアアアッ!』

二本のダガーを振りかざしてシュヴァルツに襲いかかるメイアー。しかし一瞬でかたがついた。メイアーがダガーを振り下ろす瞬間シュヴァルツが超高速で抜刀そのまま切りつけたのだ。まさに一瞬の出来事だった。力なくメイアーは倒れ込む。なにが起きたわからず唖然とする場内。

審判『メ、メイアー選手戦闘不能!勝者シュヴァルツ!』

審判のジャッジに大歓声が巻き起こった。

ダイン『い、一撃かよ。』

オーズ『メイアーとかいうやつもかなりの使い手だったぞ…。』

ヘイ『恐ろしくあのシュヴァルツは強いな。しかもシュヴァルツは本気を出してない。奴は本当は槍だと聞いたことがある。』

ダイン『ああ。』

ダイン達はシュヴァルツの実力を目の当たりにするのだった。

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