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君と剣と魔法を紡ぐ物語〜私達がお尋ね者っ!?〜  作者: 高見 燈
第5章 秩序が崩れるとき
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第6話 どうなった??

すみません!!

短いです! 後で纏めて読んで下さい!


高見燈 

金色の光、それが真っ白で可愛いわんこのシロくんを覆っていた。

そしてーー、その前から蒼白い大きな弾丸をその黒光りする口から放ったバハムート。

私はーー、動けなかった。


でも、シロくんは唱えた。

ロッドを突き刺し何やらぶつぶつと言って、叫んだ。“女神の微笑み(マーベラス)”って。

だからなのか、私達は“白い光”に包まれたのだ。

え??

ちょっと待って!!

この光って!!

私がそう思った時だった。

視界はただ真っ白になった。


「おのれ!! 逃げるのか!!」


その光に包まれながら、ティア王女の怒鳴り声が聞こえた。

でも、私は眩しくてそれどころじゃない。しかも、身体が浮いたのだから。

ジェットコースターで上の方に運ばれた時みたいに、うっ! とくるあの感覚。

足が浮く。

それを感じていたのだから。


………▷▷▷


目を覚ますと……そよそよ。風が吹いていた。

何よりも木々ーー、その合間に見える青空。

ん? この景色ーー、見た事ある。

そんな事を思っていた時だ。

う……。

え?

などと、何やら声が聞こえたのだ。

私は“背中に懐かしい冷たさ”を感じていた。その声を聞きながら。

ガサッと音がした。

横に視線を向ければ、大剣を背中に背負った黒い格闘服みたいな姿の飛翠が、身体を起こしていた。もう、、、彼の制服姿と私服を見ていない。ここんとこ。


蒼華(そうか)、、、生きてるか?」

でも、このぶっきらぼうでいて、心配そうに見てくる眼は変わらない。

私はその声に身体を起こした。

「うん、、、。なんとかね。」

飛翠は隣で ん。 と、少し優しく笑った。

「蒼華姉様??」

その後に、驚いた様な声が聞こえた。

眼の前でうつ伏せだったその体を起こした白いわんこ、、、シロくんがいた。

身体を起こし、私を見ていた。

「大丈夫?? ケガしてない?」

「はい! ん? でも、、、何処ですか??」

私が聞くとにこやかに笑った。

紀州犬に似たそのわんこは。

顔は子犬だし、身体も幼稚園児みたいなんだけどね、、、声が、ハスキーなのよ。大人なんです。

「どこだ?」

その声に私は目を向けた。

ハウザーさんだった。

更に、ネフェルさん、グリードさんもいた。

ん?

「え?? ガルパトスさんは??」

そうなのだ。

私達と一緒にいた……“飛翠の第二の師匠”。

剣豪ガルパトスさんがいないのだ。

「わ……わかりません! 僕が……“未熟”だから、皆さんを“転移”させられる力が無かったのでしょうか??」

そう言ったのはシロくんだ。

え?? ちょっと待って。

ここには、カーミラさんも、あの雷鳴の支配者、グロームさんもいない。

そしてーー、ガルパトスさんも。

どうなったの??

「え? 待って! ねぇ?? どうゆうこと??」

私はーー、シロくんの肩を掴んだ。

「ご……ごめんなさい!」

「違う! 怒ってない! 説明して、シロくん!」

萎縮してしまったシロくんに、私はそう叫んでいた。

「……転移魔法ですよ、言い方変えれば……“瞬間移動(テレポート)”、術者の望む地へ運べる魔法です。」

答えたのはネフェルさんだった。

え? それって??

「それって……私達をここに連れて来た魔法ってこと?? あの“白い光”は同じだったんだけど!」

私はネフェルさんとシロくんに叫んでいた。

そう、本を開き……“ファイアードラゴン”が描かれていて、その裏側に“魔法陣”みたいなのがあった。

更に、それが白く光って、私と飛翠は気がついたらこの世界にいたのだ。

アレと全く同じ。

てことはーー、シロくんも同じ事が出来るってこと??

「ワシが説明しよう。」

え??

ちょっと………びっくりした。

白いローブ着た銀髪のお爺さま。

“黒崎さん……ならぬ、大魔導士ゼクセンさん”がいたのだから。


もう、どうしよう??

なにこの展開!!


けれどーー、彼を見て思った。

ここは、、、“始まりの地”だった。と。

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