表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
33/37

とりあえずおっけい?


 出会ったことが無いというと語弊があるけど、大人しめの女子への対応力は、ほとんど経験がないだけにどうすればいいのか分からない。


「えーと……」

「いいです、いいです……話しかけなくていいです」

「葛城高久さん、お話を」

「いや、待ってね」


 二人ともゆかりなさんと面識があって、令嬢で……ゆかりなさんに振り向いてもらうためだけに彼女にするとか、そんなのはおかしな話だ。

 でも、思っている以上に簡単そうじゃない。


「綾羅木さん、あ、あの、俺は怖くないですから……だからお話しだけでも」

「いいです、いらないです。仲良くしないでいいですから」

「うぅん……」


 取り付く島もないってこういうことかな。

 男性恐怖症なのかもだけど、だとしてもゆりなさんが出して来た課題って、それから始めろ的な?


「葛城高久さん、あきらは恥ずかしがり屋。それだけ。嫌いじゃないから安心」

「あ、そ、そうなんだ……いや、でも……」


 こういう時、あまり見習いたくないけどサトルならどうするんだろうか?

 サトル風に彼女に声をかけてみたら案外素直になったりして。


 電話で聞いてみようかな……あまりアテにしたくないけど。


「ごめんね、ちょっと電話するね」

「……葛城高久さんが電話」

「本当にいいです、いいですから……」


 これは収拾がつきそうにないので、期待しないけど電話をしてみることにした。


「もしもし、サトル?」

「珍しいな! どした~?」

「……というわけなんだけど、どうすればいいのかな?」

「花城がいるのに、彼女ねぇ……なんてうらやまけしからん! しかも一人は那月とか、令嬢とか意外過ぎるだろ!」

「うん、まぁ」

「――って感じだ。アレだ、高久は真面目過ぎるし固いんだよ。いっそ俺のようになってみろ! グッドラック!」

「あ、ちょっ――」


 結局何のアドバイスももらえず、情報だけを与えてしまったみたいだ。

 それでもダメもとで試してみるしか無いのか。


「や、やぁやぁ! 俺っちは、たかくん! あやちゃんは俺を好きでたまらない! おっけぇい!?」


 なんてふざけた誘い文句なんだ……サトルの言っていたフランクな言い方はこんな感じだっただろうか。


「好きです……たかくん」

「ふぁっ!?」

「きゃうっ!」

「あ、ご、ごめんよぉうぉう!」

「たかくんは優しい……です。たかくん、好き」


 あれ? ナニコレ……サトルって何気にモテるのか?

 それとも緊張が解けたから綾羅木さんも穏やかになれたとか……。


 そうだとしたら、悩んだ意味は一体……。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ