リアルの世界に舞い降りた二次元嫁
『私、先輩のことが好きです。付き合ってもらえませんか?』
「ごめん。俺そういうのに興味ないんだ。」
俺には、もう嫁がいる。
「あー今日もかわいいね、さすが俺の奥さん」
『もう!名前で呼んでよ!奥さんって恥ずかしいじゃない!』
「しかたないなーw今日もかわいいね栞里。」
ここまでがいままでの話。現実から逃れるための妄想&現実逃避0。
現実では………
「ねぇ、早く食べてよ冷めちゃうじゃない!」
「あぁ、うん」
この女は俺が今まで画面越しに愛していた二次元嫁。
こいつは、よくある画面から出てくるのじゃなくてマックで寄り道をし帰っていた俺に
「お疲れ様!遅いから外で待ってたの♡」
と言って俺の家の玄関の外で体育座りをしてまってやがった
二次元嫁なのに画面から出てきていいの?!
PCつけてから『おかえりなさい』じゃないの?!
これが昨日の話。
まぁ、いつも通り過ごしてれば画面に帰るだろう。
この考えが甘かったようで……
「行ってきます。」
「行ってらっしゃい!あれ?行ってきますのキスは?」
よくわからんことを言ってやがる
恋愛物語のよみすぎでは?
こんなことが頭をよぎる
ああああ!遅刻する!
どうしよ、するべきか?
『キスをしますか?
はい
いいえ
逃げる←
110番通報 』
逃げるは恥が役に立つというよな。
よし、走るぞ。
「ごめんちょっと急いでるから!ごめん!マジごめん!」