核廃棄物最終処分場にまつわる理不尽に土地神様は納得がいかないようです
原子力発電所から出る核廃棄物の最終処分場が決まらないっていう、すっとこどっこいな問題があるみたいなんですよ。
日本には、原発に賛成している人がいっぱいいるはずで、なのにそれなのに、その核廃棄物の最終処分場が決まらないんです。誰も引き受けたがらないんです。これを素直に解釈するのなら、つまりは、みんな、「自分は犠牲にならない」って前提で原発に賛成しているって話になるんです。しかもずっと募集していても、どこも出て来なかったものだから、遂には国が選定するって事になっちゃったみたいなんです。それで、それでですね、なんとその候補地に、うちの地元が選ばれてしまったみたいなんですよ!
ムッキョー!
あっ 因みに私は、土地神をやっている者なんですがね。
これはとても理不尽な話なんです。だって、うちの人達は原発に賛成してはいなかったんですよ? 福島原発事故の後は、反対していたくらいなんですよ? なのに、なんでその犠牲にならないといけないのでしょうか?
普通に考えれば、その犠牲になって核廃棄物の最終処分場の為の土地を差し出すべきなのは、原発に賛成する議員を選んだ地方が筋ってもんでしょーが!
これが黙っていられますか!
……それで私は、その“原発に賛成する議員を選んだ”地方の土地神様に文句を言いに行ったのです。すると、その神様は私にこう言うのでした。
「そんなもん儂に言われてもなぁ。人間が勝手に決めた事だし……」
「人間が決めた事って、うちの人達は納得なんかしていませんよ?」
その私の疑問に対し、その神様はやや言い難そうにこう答えました。
「いや、人間社会ってのは、強い方が勝つって大体は決まっているんだよ」
私は納得ができません。それでこう尋ねます。
「どうして、そちらの人達の方が強いんですか?」
すると、さっきよりももっと言い難そうにしながらその神様はこう言うのです。
「いや、うちは、原発に賛成して、その利権のお蔭で権力を持ったからなぁ。だから、嫌な事は他に押し付けられるんだよ」
私はそれを聞いて叫びました。
ムッッッッキョー!
理不尽、理不尽、超理不尽!
こんな理不尽が許されて堪りますかぁ?!!!
と。
……まぁ、どうかこんな事にならないようにと願っています。どうなるんですかね? 国による核廃棄物の最終処分場の選定。すんなりとは進みそうにない……。
因みに僕は、日本には何処にも核の最終処分場として安心できる土地なんかないそうなので、この話を信じるのなら、もう埋めるなんて考えないで、腹を据えて地上で半永久的に管理するべきじゃないかと思っています。事故が起こった時の損害を考えるのなら、その方が無難でしょう(放射能漏れでも起こったら、その土地が半永久的に毒されてしまいます)。その為の土地は、申し訳ないですが、既に真っ当な利用ができそうにない福島原発の周囲が妥当ではないかと……
個人的な意見ですがね。
最終処分場を国が選定するってニュースを聞いて、「もしも、反対している人達の土地が選ばれたら可哀そうだな」と思ったので、こんなもんを書いてみました。