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ちらしの裏  作者: よの
2/2

気まぐれ、そんなとこが

君の為に。


水色銀髪美青年の口から発せられたその言葉は、ひどく押し付けがましく聞こえた。



2畳分の空間には窓があり、そこから見える風景は常に流れていた。

緑が多く、森の中を移動しているようだ。


(馬車、かな…)


電車に乗っていたのに。

ここは?青年は誰だ?何が起きたのか?


思うところは色々あるはずなのだが、唐突に起きた出来事に頭が処理できていないようで、見た目上はボーッとしていた。


「…よかったです。君が大人しくしてくれていて」


ホッと息をはく青年。

大人しくしてくれない状態なのだろうか。

急に不安が増して、意を決して話しかけることにした。


「あ、の…。ここ…どこですか…?」


「……?」


声が小さかったのだろうか。

青年は首を傾げてこちらを見つめている。


「あの!ここ…どこですか?」


身振り手振り大袈裟に、声を大きくしてもう一度訊ねる。


「……申し訳ありません。異界語は少しだけしかわからないのです。」


切ない表情で、苦笑する。

それはとても絵になるくらいきれいだが、より不安になる。

異界語?

今青年が発している言葉は日本語ではないのか。

なぜわたしは彼の言葉はわかるのか。

何なのだ。


頭を抱えて、唸る。

訳がわからないことだらけだ。


「こちらの言葉がわかるようで安心しました。まったく…あいつは気まぐれで…、そんなところが人気の一部ではあるのですが…」


道は遠い。説明させてもらいますね。


そう言って青年はわたしがここに呼ばれた理由を話し始めた。

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