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ヒロインもどきが私のパートナーを倒そうとします。  作者: ゆいらしい
1章 ラスボスは生徒会入りを所望する
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8 問題発生!

 お腹いっぱいになったらしいフータ君を膝に乗せて(自分のパートナーを盗られたと睨んでくるエイハブさんを右に…)私達は、今後について話す。


「次のイベントは、《デュエトーナメント》ですよね?それについてのルール調整でも行うのですか?」


「それもそうだが、その前に…

お前のお披露目会…つまりは生徒総会だ。


メイソンがもうある程度広めてくれたらしいおかげで、あまり遅くにすることは出来ない。」


エイハブさんの言葉をメイソンは苦々しく聞く。


要するに、自分の研究の為に予定よりも早く私を生徒会に招いてしまった為に私を生徒会として迎える準備が整わなかったのだ。まぁ、さっき本人から謝られたからもう気にしていないのだが…


問題がおきた。


生徒会役員にはドラゴンをパートナーとして呼び出す必要がある。だから、私は鯉であるルビィをドラゴンの姿にしなくてはならない。どの様な条件で、あの姿になったのかがまだわからない中を手探りで見つけなくてはならない。


ここでいう準備とは、正式に私がルビィをドラゴンだと証明して国に認めさせた状態にしておくこと。


生徒会役員は国に承認された人間《名誉ある人》を指す。エイハブさんが私を仮役員と強調するのにはそれがある。私はまだきちんとは承認されていない。


「普通は、そうだけどさ。そもそもルビィはルビーの生まれ変わりだって初めに考えた訳でしょ?下手にルビィをドラゴン化したら危ないんじゃない?」



 …メイソンの言う通りなのだ。

今はまだ国からの監視を逃れているが、それでもルビィは一度この国の王子であるオリバー様に目をつけられている存在だ。


危険になりうるから目をつけられたのに、わざわざ危険な状態に持って行こうとするのも変な話だ。


「確かにその意見も一理あるな。ここは、俺達で決めるよりもオリバー様に判断して頂く方が良いかもしれない。ちょっと待っていろ。」


 エイハブさんは、小さな魔法陣を描く。“伝達魔法”を使うつもりの様だ。…お城には外部からの魔法を遮断する結界が張られている筈なのだが……。


「生徒会役員は国に承認される際に皆、“魔法波動”をチェックされるんだ。僕達の魔法波動は既に城側に知られている。…生徒会と国家は繋がっているからね、何か緊急のことがあった場合とかに承認された魔法波動で連絡したら繋がる様になっているんだ。」


“魔法波動”とは、個人の持っている魔法の出し方の波長。人それぞれ違うので、よく個人を特定するのに使われたりする。学生証の様に使われたりもする。


皆バラバラだが、似たり寄ったりすることもある。他の人と波長が合えば、その人と一緒に一つの魔法を使った時に普通の倍以上の強力な魔法を繰り出すことが出来る。逆に、波動が合わない人と一緒に魔法を使えば、その魔法の威力も落ちる。


「なるほど、だからエイハブさんはお城に伝達魔法を使うことが出来たんですね。でも、相手は応答してくれるかどうか………」


伝達魔法といっても、電話の様なものだ。相手が応じてくれなければ話は出来ない。王子様だって、お仕事で忙しいだろう……と心配している私にメイソンが大丈夫だよ、と言ってくれた。


[もしもし、俺、ルーカスだ…[え!ルーカス?何々?なんか問題発生?よーし、今行くね。ちょっと待って〜]


オリバー様はエイハブさんの言葉を遮って、王子様?と思う様な嬉しそうな声色だ。うん。心配することは無かったみたいだ。


「オリバー様とエイハブさんって仲が良かったんだね。」


「うん、あいつらは兄弟の様な仲の良さだよ。境遇が似ているからね。」


境遇……?


「まぁ、メイソンの親が城の重役だからね。幼い頃から会っている、というのもあるよ。」


なるほど。そういうことか。

うん、仲が良いのは良いことだ。



















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