きゅうわめ
マリーと出会いギルド近くの喫茶店?のような店に入っり、相変わらず注目を受けながら端の席に座る
「ギルドには登録できました?」
疑問形ではあるが確認するようにきかれた。
どうするか、マリーとは出会ったばかりだどこまで話すべきだろうか
「いや、すこし面倒なことになってね。まだ登録は出来てないんだ」
「えっ」
「まぁいろいろとあってね次の武闘大会に出場しなくてはいけなくなった」
すこし強引に話をそらす
ある程度力を見ているとしても一国すら軽く落とせるとは思っていないだろう
私の力を正確に知ってなお対等に付き合える人はどれくらいいるんだろうな
「武闘大会ですか、メイさんなら優勝も狙えますね!」
「そんな期待を向けないでくれ、まぁ出場するからには勝ちにいこうと思うよ」
その後は他愛もない話と軽く見て食事をしながらこの世界の常識などを探る
まず驚いたのが名前だ
この世界には名字、家名といったものがないらしい
王族や貴族はたとえば当主の名前が'xx'で子が'oo'としよう、親が子に当主の座を譲った時子の名前は'xx'となり元当主は新たに名を付けるようだ
そしてここからがなんとも中二的なのだが、この世界の教会で称号が調べることができ自分が持っている称号を名前の前に付け区別しているようだ
たとえば冒険者なら疾風迅雷のラインハルトや魔導極めし者グリューネなど
王族や貴族なら民慕いし善政のフィーリカや傍若無人なるグレールと言った風になる
ちなみに今例に出した名前は実際に存在したらしい
那由多の果てにも称号という物はあった特定のユニーク称号を得るとステータスが上昇するのでかなりの称号を持っている
もし教会で称号を調べた時に那由多の果てで得た称号がこの世界で知られた場合おそらく大変なことになるだろう
覚えている称号だけで
両手剣を極めし者 大鎌を極めし者 戦斧を極めし者 神殺し ドラゴンキラー 限界突破 戦神の試練を超えし者
などなど覚えてい無いだけでまだまだある
しかし今はどうにも使用がないので思考の隅に追いやる
マリーとは日が暮れて来たのでオススメされた宿屋の前で別れ宿屋の亭主にとりあえず1ヶ月ほど部屋をかりすぐさまベットに横になった
もう少し情報を整理使用とするも強い眠気に襲われ意識を失うように眠りについた
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「うふふ、はじまったわ」
誰もいないダンスホールに一人の少女の声が響く
「あなたは気づいているのかしら?
メイはあなただけどあなたではないのよ?
あはは、あなたは気づいていないのでしょうね自分のことはみえないもの
あぁこの残酷で美しい世界、あなたは何になるのかしらね
勇者?魔王?それとも神様?
どんなあなたになっても、私だけはあなたを肯定するわ、愛してあげるわ
世界はあなたを中心に回り始めた今回はどんな結末になるのかしらね」
唄うように少女は紡ぐ
「私は全てを愛しているわ
だからあなたを失った
これは私の罪で罰
全てを愛するわたしは結局何も愛せない
あぁ私はあなたが羨ましい」
その時突然無人だったダンスホールに大勢の異形が現れた
「私はここよ早く来ないとパーティーを始めてしまうわ。
アハハハハハハ!」
異形の中心で少女は嗤う叫ぶようにしかしどこか悲しく
べっべつに、名前を考えるのが面倒とかじゃないんだからね!