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ごわめ

なんとか声の届く距離まで移動した俺は驚いた、断片的だが聞こえる単語が日本語だったのだ

もう少し近寄りたいが男達は護衛のようで警戒しているので厳しいだろうなーとおもっていたら、一人の女性に言い寄る男性が見えたり

明らかに嫌がっている女性に言い寄る男を見て妙な嫌悪感を感じつい、男を睨んでしまった

その瞬間男達は急にこっちを向いて警戒を強めた

少しして辛抱たまらなくなったのか先頭の男が

「誰だでてこい!」

と声を上げた

完全に言葉が通じるのがわかった安堵と完全に警戒されていることに緊張を覚えながら、素直に隠れていた木から出る

「すみません驚かせるつもりはなかったのですが」

今の体が女性なのを意識し声を掛けると、男達はまるで状態異常麻痺にでもかかったように動きを止めた

おそらくリーダーであろう男が探るような声で訪ねてきた

「いや、俺達こそでけぇ声だしてすまなかったな、しかしなんで森ん中に」

「まぁいろいろありまして」

「いろいろねぇ、まあいいそのなり冒険者だろ?」

「冒険者?」

「冒険者がわかんないのか?」

「ええと……依頼とかを受けて、魔物を倒したりいろいろな場所にいくもの、ですよね?」

「まぁそうだな」

冒険者か街で暮らすためには金がいる、彼らをで何とかなっているのなら、メイの力なら簡単な依頼で負けることはないだろうし、冒険者になるのもいいな

「みなさんは街にいくんですよね?」

「あぁ」

「私も街まで同行してもよろしいでしょうか」

「すまない俺等は依頼で街まであの娘を護衛してんだ、それはあの娘にきいてくれ」

頷きこちらの様子を伺っているのか、顔を赤くした少女にたずねる

「私はメイといいます、街まで同行させてもらいたいのですが」

「私はマリーともうしますよろしくお願いします!」

と早口で言われさらに顔を赤くするマリーさん

「ありがとうございます。少し間ですけどよろしくお願いしますね」

なぜか、ちらちらとこちらを伺うように顔を見られている

そこで俺は気づくメイの体ってことは俺ものすごい美少女だと

当たり前だかゲームでキャラ作るとき不細工でやりたい人はほとんどいないだろう、那由多では他のプレイヤーもいたし目立たないが、現実ならアイドルなんか目じゃないほどに目立つということに、俺はやっと気づいた

俺が考えているとマリーさんが緊張気味に訪ねてきた

「あのっメイ様はフィールズについたら予定などは決まっていらっしゃるのでしょうか?」

「いいや、決めるも何もあそこに行くのは初めてでね、行ったことがあるならいろいろ教えてくれると嬉しいな、それと私には敬語も様もいらないよ気軽にメイとでもよんでほしいな」

そういうと彼女から小さくメイさんというつぶやきがきこえ

「はい!」

としっかりとした声が返ってきた

その後嚙み締めるようにメイさん……と小さく声に出した

その様子をみてこの子かわいいなーなんておもっていたらひとりの男が下卑た目線を向け近寄ってきた

「マリーちゃん俺の誘いは断ったのに酷くない」

と苛立ちを隠そうともせずそう言い放つ、そのまま男は続けた

「メイさんだっけ?街の案内ならマリーちゃんより俺のほうがよく知ってるし楽しませてあげるよ」

どうやら標的を私に変えたようだ、そのまま喋り続ける男に私は殺意すら感じるほどに苛立ってきた、もともと気は長いほうではないのだけれどここまで短かくは無かったと思うんだけど

「うるさいな、少し黙っていてくれないかな」

私がそういうと男は顔を真っ赤にしながら腰の剣に手を掛けた

「このアマぁちっといい顔してるからって調子に乗るなよ!」

威圧するように言い放つ

すると剣呑な雰囲気を察したのか男達が集まり仲裁にはいる

男達はどちらか原因か理解しているようでキレた男を説得するが

「うるせぇ!あのアマをベッドの上で泣き叫ばせでもしねーとおさまんねーんだよ!」

とわけのわからないことを叫ぶ

面倒だなこいつほっとくのも嫌だし切るか

自然とそんな考えに行き着くがその考えがいままでならおかしいということには全く意識が向かない

腰のヴァーミリオンを抜き相手に向ける

「私に勝てたなら大人しくベッドの上に横になってやりましょう、あなたが勝てたならね」

そういうと男は剣を振り上げ奇声を上げながらむかってくる

それを私は冷めた目でみていた

遅すぎる、それに剣筋もぶれてるこれでよく戦ってこれたなと呆れながら相手の剣の腹を斬りつけた

キンッ

かわいた音がなり男の剣が真っ二つとなる

みていた者達は呆然としていたが、私からすれば当たり前だ

ただの鉄剣程度伝説ランクのヴァーミリオンに斬れないはずがない

剣を見たまま動かない男に私は問う

「まだやりますか」


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