表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/17

にわめ

10分ほど休み、だいぶ自分が落ち着いたことを確認して、まずは自分のスペックから確認するかと、重たそうに腰を上げる

俺が本当に那由多の果てでのメイになっているんだとしたら、メイの持っていた力も使えるはず、とりあえず初級技能から試してみよう

「ふぅ…スラッシュ!」

と声を出した瞬間

「えっ体が引っ張られる!」

強制的に淡い光を発しながら上段から剣を振り下ろした

…えっ何これスラッシュって初級技能のはずだよな、まるで隕石でも墜ちたみたいだ、確かにメイは火力型ビルドだったけど

とりあえず威力については保留にしよう、今はメイの力が今も使えるってことが重要だよな、うん現実逃避じゃないよ

「次は魔法か魔法なら大丈夫だよな」

近接型だから魔力が低いし装備も剣だから補正もないし、習得してるのも初級魔法の中でも最弱の攻撃魔法と回復魔法のみだし、と自分に言い聞かせる

「よっよしいくぞ、ウォーター!」

パシャッと音を立てて、木をゆらした

よかった魔法も問題なくつかえる、しかもこれですくなくとも水の心配はしなくていいな

その時何かの気配を感じ、背後に勢い良くふりかえった

「えっウルフ」

そこには那由多の果てでは最弱とされる魔物ウルフがガルルと唸り声を上げこちらを、品定めするかのように様子をうかがっていた

どっどうする、たたかう?逃げる?いやっでも

この世界に来たばかりで現状の確認すら終わっていないし、地球で喧嘩すらほとんどしたことのない楓は、戦闘状態に入ったウルフに睨まれただけで萎縮し、思考の海に飲まれてしまう

「うわ!」

こっちに飛びかかってきたウルフを拙いどうさで、かわしながら、どうしよう、どうしよう、どうしよう!と思考しながら無様ではあるが体を動かして攻撃をよける

その時ウルフの爪が鎧にかすり、キンッと音を立てた

くっと唇を噛み、音のした場所に首を向けると、自分が技能の確認のために持っていた両手剣が見えた

これで切れば倒せる?

剣をもっていると自覚した途端、スッと落ち着きを取り戻しせまくなっていた視界が急に開けた

すると今まで凄まじく速度に感じていたウルフの動きががまるでスローモーションのようにゆっくりと見え始める

わかるウルフの動きが、体のうごかしかたがっ!

剣を確かめる様に、けれど振れのない剣筋で飛び掛かってくるウルフを斬りつける

その一撃は正確にそして無慈悲にウルフの首を落とした


主人公の思考がおかしいとおもう方もいると思いますがそれはまだ冷静ではなく混乱しているからです

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ