表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
15/17

じゅうごわめ

失敗したな

ルージュの手を引き迷宮を歩きながら小さくつぶやく

帰り道のこと完全に忘れてたよ…

それにルージュだったから良かったもののもしドラゴンと言う存在が那由多の果てとは違う物だったとしたら不意を付かれた可能性もある


那由多の果てでのドラゴンの設定は基本的には高潔な精神をもち愛情深く、一度気に入ったものには絶対の信頼を置くとある


「来てまだたったの2日だと言うのにもう私はもう油断しているのか

全く私という奴は、これを適応力があると言うべきか、それとも楽観的というべきか」


1人自嘲しているとルージュが不思議そうに、こてんと首を傾げこっちを見ていた


「メイおねーちゃんどうしたの?」

「なんでもないよ」


ルージュの手触りのいい頭を撫でると気持ち良さそうにんーと喉を鳴らした

ふふ、楽観的といわれようが結果良ければ全てよしだ!

この気持ちが母性本能ってやつなのかなっ…

ちょっとまて【ぼせいほんのう?】

私は男だ!

…ん、【私】?

おかしいいつからだ、いつから俺は私だった

気付いた瞬間に体が強張り、体から体温が抜けた気がした

今まで自然だったのだ一人称が変わった事など気にも出来なかったのだ

精神が体を動かすのか、体が精神を作るのか

おそらくは後者なのだろう

ただ一重に恐ろしかった

これでは対策を寝ることなど出来るはずがない


「メイおねーちゃん大丈夫?顔色わるいよ?」


それを悟ったルージュが今度は心配そうな顔でこっちをみる


「大丈夫ですよ、そうだここから出口までまだまだありますし肩車で行きましょうか!」


心配はさせたくないので顔を見られないように少し強引に肩に乗せた

するとルージュは嬉しそうにあたりを見回す


「あはは、たっかーい!」

「ふふ、少しスピードを上げますよ、きちんと捕まっててね」


そう言い走り出す

問題の先送りかな、いや楽観的でいいのだろう、どうせ答えなどでないのだから

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ