九、終わりが似合う男?
今回で終わりとなりました。
九、
満月を背に、屋上には一人の男がたたずんでいた。
そろそろ、季節も夏に移ろい変わるというのに着ている衣服はぼろぼろの白衣のようなものであった。その白衣にはところどころ、血がついており、その目は静かに閉じられている。衣服から出ている手には包帯が巻かれており、右手にはつばの無い刀が握られている。彼はどこに行くでもなく、その場にたたずみ・・・ただ、目を閉じていたのであった。
「・・・・・ふぁ・・・また変な夢を・・見たなぁ。」
雪那は水道で顔を洗ってそんなことを考えていた。最近になってずっと同じような夢を見ているのだ。顔の部分がちょうど見えないようだったのだが、その姿は間違いなく自分のもの・・・しかし、雪那はこれまでそんなことをしたことが無い。寝ている間にそんなことになっているのではないことは確かなのだ。
「・・・兄貴・・じゃないし、知り合いでもないなぁ。」
何か居心地の悪いものを感じ、雪那は今日も学校の警備に当たることにしたのだった。無論、朝ごはんは自作のおにぎりである。金銭全て取り上げ立ったのだが、このたびバイト代が手にはいり塩を購入・・彼の食卓に花を咲かせているのである。塩を勝手からというもの彼は毎日毎日白いおにぎりを作っている。
昼休みになり、雪那は屋上に来ていた。今日は曇っていて人が来ないと思ったからである。少しばかり騒がしいこの校舎もそろそろ夏休みを迎えて部活で使用している特別教室とグラウンドぐらいしか生徒たちの声が聞こえてこないだろう。
「・・・寂しくなるなぁ・・・」
そんなことを思いながら雪那は屋上の端でおにぎりを食べていた。屋上にはリデリアと戦った後が修復されていないのでいまだに残っている。
「・・・そういえば、夢でも屋上に誰かいたしなぁ。あれ、誰だったんだろう?」
ぼろぼろの白衣を着ている人物がいたところのほうに視線を移す・・・そこに、夢に出ていたあの人物が同じようにしてたっていた。空が曇っているということを除けば同じ状況であった。
「・・・・そんな・・・。」
雪那は立ち上がり、呆然とする。
「・・・女の子だったなんて!」
見上げるような形になっており、風が吹くたびにパンツが見えていた。
『我は血を見るもの・・・』
「そして僕はパンツを見るもの?」
『我に何かようか?』
「いえ、別に・・・」
雪那はとりあえずパンツを見ることができたのでさっさと退避しようと思ったのだが相手が目の前に現れる。
「・・・あの、どいてください。」
『・・・そうはいかない。我を呼び出したのはお前だ。人がせっかく眠っていたのに無理やりおこしたのだ。何か、用を言うのが礼儀だとは思わぬのか?』
「そんな・・・ええと、それなら・・・あなたの存在を教えてください。この学園の制服を白衣のしたにつけているということは元はこの学園の生徒ってことですよね?」
ぼろぼろの白衣のしたにはなるほど、確かにこの学園に似た衣服を纏っている。
『・・・我はこの学園の創立者の愛用していた剣だ。これでいいか?』
「ええ、結構です。これ以上面倒なことには巻き込まれたくないって僕の心が叫んでいますんでありがとうございました。今後は二度とあなたを呼び起こすような真似はしませんので、おとなしく帰ってください。」
『・・・・そうか、それならば我は再び寝床に戻ろう・・・・』
そういってその創立者の剣は姿を消したのであった。
放課後、学園長が雪那の部屋にやってきた。その顔は思案顔である。
「・・・雪那、お前に話さないといけないことがあるんだ。」
雪那は首をかしげて学園長のほうを見やったのだが、思い当たることがあったので覚悟を決める。それは、昼休みでの出来事だろうと彼は踏んでいたのだが・・・・
「実は、この小説は今回で終わりなんだ。」
「・・・・まじ?」
「ああ、まじ。理由は色々とあるんだが・・・とりあえず、終わりだ。」
そういわれ、雪那はそわそわし始める。
「・・・そ、そんな・・・」
オチだからおちつくことができないのだろうか?この主人公は?
「え〜これまで読んでくれてありがとうございました。また、どこかでお会いしましょう。」
短かったかな?と思っているし、おちもあんまりうまくまとめられていないと思いますが・・・・とりあえず、これにて”せつなのはざま!”は終わりです!応援してくださった皆さん、ありがとうございました!




