第六話 記憶喪失?
「まだかなぁ・・・」
冷愛が不安そうにいった。
まだ、私たちは入ってはいけないらしい。
ガチャッ
「け、啓介はどうですか!?」
「無事に手術も終わり、意識もあります」
と言いながら医者が私達を啓介のところに案内した。
「良かった・・・」
「ですが、記憶がなくなっている可能性があります」
「「え!?」」
一瞬頭の中が真っ白になった。
啓介が、私たちのことを忘れる?
そんなの嫌っ!
だって、だって・・・。
私は涙が止まらなくなった。
「啓介・・・っ」
私は啓介の手を握った。
「ん・・・?」
「啓介!?」
「ここ・・・どこ・・・?」
「病院だよっ!大丈夫?」
「・・・そういえば、君・・・誰・・・?」
「え!?」
「なーんて、冗談だよ。美姫」
「・・・びっくりするじゃん、バカ・・・」
「やっぱり可愛いよ、美姫。大好き」
「私もけ、啓介が好き。だから・・・その・・・」
「ん?」
「つ、付き合ってください」
「もちろん、こ、こんな俺でよかったら」
「本当!?やったーっ」
「・・・なぁーにしてるのかなっ」
「「!?」」
「れ、冷愛!?びっくりするじゃん!」
「びっくりするのはこっちだよー。急に二人が告白とかしてるからさー」
「き、きいてたの!?」
「もちろん」
「お、お前~」
「ふふっ」
「もうっ冷愛!」
続く