第四話 告白
「大丈夫!?」
私が来たとき、啓介は呼吸困難状態だった。
私はすぐには信じれなかったけど、急いで救急車を呼んだ。
救急車はすぐに来た。
啓介は昔から病気にかかりやすい体だったらしい。
「大丈夫かな・・・けい君・・・。」
そう言った冷愛がため息をついた。
冷愛は立ち上がって、啓介の両親に電話しようとした。
「え!?親がいない!?」
啓介は、二年前に親がいなくなってしまったらしい。
冷愛はびっくりして、すぐに他の身内の人を探したが、見つからなかった。
次の日、啓介が退院することになった。
「大丈夫?長沢君」
「うん、大丈夫」
「次、倒れたりしたらたすけてあげないからねっ」
と笑いながら言うと、啓介が
「美姫ちゃんひどいー」
と嘘泣きをした。
「長沢くん演技うますぎっ!」
「あ、オレ元演劇部だから」
と自慢げにいった。
かっこよすぎ!長沢君!
あの後、色んなものを演じてくれて、すっごく上手だったんだ。
コンコンっ
「よぉっ!美姫ちゃん」
「あ、長沢君!」
「あ、長沢君じゃなくて啓介でいいよ」
「なんで!?」
「だってそれだけで下の名前で呼んでるのっておかしいかなーって思ったから」
「あ、ありがとう」
啓介は私の手をつなぎ、抱きしめた。
「オレ、美姫ちゃんのこと、好きかも」
「え!?」
続く