第一章 第一話 初登校
私は真下美姫。
今、バスを待ってます。
今日はイケメンが沢山いると噂の月海高校に向かっています。
月海高校は成績が良く、可愛い人じゃないと入れなくて、私はギリギリ合格しました。
どんな高校生活が待っているのかがとても楽しみです。
やっとバスが来ました。
このバスは月海高校まで歩くのはつらいということで校長先生がバスを用意してくれました。
ちなみに、今年は私しか合格しなかったらしく、女子が私一人なんです。
男子は国が選んだイケメンだけが通っています。
よし、着いた。行こう。
ドンッ
「あ、ごめんなさい」
「いいよ、謝らないで。お姉さん大丈夫?」
「はい、大丈夫です」
「よかった。君、なんていうの?」
「ま、真下美姫です」
「美姫ちゃんかー、可愛い名前だね。僕は川上冷愛。冷愛とかれいって呼んでね」
というと冷愛はどこかへ行ってしまった。
冷愛君・・・。まるで女の子みたいだった。また会えるかな。
「この高校は教室の代わりに部屋で授業をします。部屋には二人ずつ入ってもらいます。えーと、真下さんは二号室ね」
私は二号室に向かって走った。
部屋に入るとそこには冷愛がいた。
「あ、さっきのお姉さん。一緒なんだねー」
と言って抱きついてきた。
「や、やめてよ・・・。恥ずかしい・・・。」
「なぁーに照れてんの?お姉さん。可愛い」
「・・・」
「あー、もしかして好きになっちゃった?」
「誰が好きになるか!」
「もう怒んないでー。僕、泣いちゃうよー」
「・・・勝手に泣いてたら?」
「ひどいよ・・・」
と言って冷愛は部屋を出た。
続く