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隻眼の獣王  作者: yasao
聖夜競争
99/148

開戦の合図は決まってる

さて、いよいよ戦闘開始です。

因みに今回のジャンルはバトルコメディーのつもりです。

「おかしい、おかしいってこの状況!!!」

今、俺は絶賛逃亡中だ。何でかって?前の話を読め。

『ほれほれどうした!!逃げてばかりでは勝てんぞ!!?』

後ろから爺が追いかけてきてるし、トナカイもキッチリついてきてるし、さらには・・・。

「もういいよお兄ちゃん。私を降ろしても・・・・。」

「そうだよ。こんな夢やぶれた世界に生きる意味ないぜ・・・・。」

純真すぎてショックから立ち直れてない少女(バカ)2人担いでるしな。

さて、どうしよコイツら、普通に叱っても逆効果だろうし、そうだ!

「よく聞けお前ら、サンタさんがあんなに極悪なわけあるか?」

「「え?」」

俺の考えた通りに事が運べば、俺は聖夜神(サンタクロース)1体を倒せば良いだけになる。しくじるな、俺。

「冷静に考えてみろ。お前らの知ってるサンタクロースはクリスマスの夜、いい子の靴下にプレゼントを置いていく優しいお爺さんであって、決してセクハラ発言をして夢を壊すようなゲス野郎じゃないだろ?」

サンタに未だ神聖な妄想を抱いているコイツら。だったらその妄想を逆に利用してやるぜ!

「た、確かに、サンタさんはもっと優しいよね。」

「あんなセクハラ爺な訳がねぇ。」

よし!俺の思う通りに事が運びだしたぜ!!もうひと押しだ!!

「だろ?アイツは・・・・・。」

そこで俺は言葉を切り、聖夜神サンタクロースを指さす。これからの一言で俺の計画は完成する!!!

「サンタの格好をして変な事を言ってまわり、子供の夢を叩き潰す最低の変態野郎なんだよ!!!」

『そんなワケあるかぁ!!!!』

何!?まさか別からの攻撃がやってくるとは、迂闊だった。何を言い出すつもりだこの爺。

『儂が偽物なワケが無いじゃろうが!!!第一、貴様が1番よく分かっておるハズじゃ!この儂こそが!本当のサンタク「「黙れ偽物!!!」」・・・・・へ?』

俺もビックリした・・・。急に隣から大声が聞こえてくるんだから・・・・、一体何がっ!!?

『な・・・・な、な、な・・・・・。』

爺さんもビビってる。しょうがないさ、だってそこには・・・・・・。

「オイ爺・・・。テメェ許されると思うなよ・・・・・。」

「子供の純真な心を踏みにじったんだもん・・・。覚悟は出来てるよね・・・・・・?」

俺でもビビる程の怒気を全身から滲み出してる2人の少女バケモノがいるんだから・・・。

だが、流石にHSSは違った。

『ふん!!いくら怒ろうが、貴様らのようなガキが儂どころかその僕にすら勝てると思うな!!!行け!!聖夜赤鼻クリスマスカリブー共よ!!』

一瞬で調子を取り戻し、アイツらにトナカイを向けてくる爺。見事だが、相手が悪かったな。

竜砲ヴォルカニックドラゴ!!!」

「忍法 柔返し!!」

「「キョォォォォ!!!!!?」」

ほらな。2人の技食らって吹っ飛んで行ったよ。

『な、何と言う事じゃ・・・。まさか、ランクSの聖夜赤鼻クリスマスカリブーが・・・。』

「相手の実力を年齢で判断するモンじゃねぇぜ爺。コイツらは2人共ランクSの冒険者だ。それ相応の実力がねぇとギルドはそのランクを送らねぇよ。」

よし、じゃあ・・・。

「水面、琥珀。お前らはあのトナカイを頼む。この爺には俺がお仕置きしておくよ。」

「分かった。」

「キッチリ引導渡してくれよ。」

言った途端にアイツらは雪山へと消えて行った。どんだけ腹立ってたんだろ・・・。この爺と戦うって言い出さないだけマシだけど。

『お仕置き?引導?フン!!舐めるなよ若造が!儂はHSSモンスターの聖夜神サンタクロースじゃ!!貴様ごときに負ける訳があるまい!!!』

まだ爺がほざいてるな。コイツ学習能力ねぇのか?

「ほざけ老い耄れが。ギルドが勝ち目のなさそうな冒険者を送ると思うか?俺もHSSだ。」

その言葉に何も言わず魔力を溜める爺。やっと本気になったな。

「よし、俺も本気だ。“獣眼”開眼!!!」

見える。爺の魔力の質が。・・・・楽しい戦いになりそうだ。

さて、準備は整った。だったら開戦の言葉は1つ。

『「地獄で会おうぜ(メリークリスマス)!!!!!!!!」』


今、「だと思った~。」とか言った方。


地獄で会おうぜ(メリークリスマス)!!!

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