開戦の合図は決まってる
さて、いよいよ戦闘開始です。
因みに今回のジャンルはバトルコメディーのつもりです。
「おかしい、おかしいってこの状況!!!」
今、俺は絶賛逃亡中だ。何でかって?前の話を読め。
『ほれほれどうした!!逃げてばかりでは勝てんぞ!!?』
後ろから爺が追いかけてきてるし、トナカイもキッチリついてきてるし、さらには・・・。
「もういいよお兄ちゃん。私を降ろしても・・・・。」
「そうだよ。こんな夢やぶれた世界に生きる意味ないぜ・・・・。」
純真すぎてショックから立ち直れてない少女2人担いでるしな。
さて、どうしよコイツら、普通に叱っても逆効果だろうし、そうだ!
「よく聞けお前ら、サンタさんがあんなに極悪なわけあるか?」
「「え?」」
俺の考えた通りに事が運べば、俺は聖夜神1体を倒せば良いだけになる。しくじるな、俺。
「冷静に考えてみろ。お前らの知ってるサンタクロースはクリスマスの夜、いい子の靴下にプレゼントを置いていく優しいお爺さんであって、決してセクハラ発言をして夢を壊すようなゲス野郎じゃないだろ?」
サンタに未だ神聖な妄想を抱いているコイツら。だったらその妄想を逆に利用してやるぜ!
「た、確かに、サンタさんはもっと優しいよね。」
「あんなセクハラ爺な訳がねぇ。」
よし!俺の思う通りに事が運びだしたぜ!!もうひと押しだ!!
「だろ?アイツは・・・・・。」
そこで俺は言葉を切り、聖夜神を指さす。これからの一言で俺の計画は完成する!!!
「サンタの格好をして変な事を言ってまわり、子供の夢を叩き潰す最低の変態野郎なんだよ!!!」
『そんなワケあるかぁ!!!!』
何!?まさか別からの攻撃がやってくるとは、迂闊だった。何を言い出すつもりだこの爺。
『儂が偽物なワケが無いじゃろうが!!!第一、貴様が1番よく分かっておるハズじゃ!この儂こそが!本当のサンタク「「黙れ偽物!!!」」・・・・・へ?』
俺もビックリした・・・。急に隣から大声が聞こえてくるんだから・・・・、一体何がっ!!?
『な・・・・な、な、な・・・・・。』
爺さんもビビってる。しょうがないさ、だってそこには・・・・・・。
「オイ爺・・・。テメェ許されると思うなよ・・・・・。」
「子供の純真な心を踏みにじったんだもん・・・。覚悟は出来てるよね・・・・・・?」
俺でもビビる程の怒気を全身から滲み出してる2人の少女がいるんだから・・・。
だが、流石にHSSは違った。
『ふん!!いくら怒ろうが、貴様らのようなガキが儂どころかその僕にすら勝てると思うな!!!行け!!聖夜赤鼻共よ!!』
一瞬で調子を取り戻し、アイツらにトナカイを向けてくる爺。見事だが、相手が悪かったな。
「竜砲!!!」
「忍法 柔返し!!」
「「キョォォォォ!!!!!?」」
ほらな。2人の技食らって吹っ飛んで行ったよ。
『な、何と言う事じゃ・・・。まさか、ランクSの聖夜赤鼻が・・・。』
「相手の実力を年齢で判断するモンじゃねぇぜ爺。コイツらは2人共ランクSの冒険者だ。それ相応の実力がねぇとギルドはそのランクを送らねぇよ。」
よし、じゃあ・・・。
「水面、琥珀。お前らはあのトナカイを頼む。この爺には俺がお仕置きしておくよ。」
「分かった。」
「キッチリ引導渡してくれよ。」
言った途端にアイツらは雪山へと消えて行った。どんだけ腹立ってたんだろ・・・。この爺と戦うって言い出さないだけマシだけど。
『お仕置き?引導?フン!!舐めるなよ若造が!儂はHSSモンスターの聖夜神じゃ!!貴様ごときに負ける訳があるまい!!!』
まだ爺がほざいてるな。コイツ学習能力ねぇのか?
「ほざけ老い耄れが。ギルドが勝ち目のなさそうな冒険者を送ると思うか?俺もHSSだ。」
その言葉に何も言わず魔力を溜める爺。やっと本気になったな。
「よし、俺も本気だ。“獣眼”開眼!!!」
見える。爺の魔力の質が。・・・・楽しい戦いになりそうだ。
さて、準備は整った。だったら開戦の言葉は1つ。
『「地獄で会おうぜ!!!!!!!!」』
今、「だと思った~。」とか言った方。
地獄で会おうぜ!!!




