破滅の終章
前半は別に読み飛ばしてもいいかもです。
~ダークウルフェン王国での対反乱因子殲滅作戦結果報告~
本文書は、ダークウルフェン王国第1居住区にて11月23日に始まった反乱軍の傭兵、神風 豹牙と、我が王国所有騎士団第1部隊特別上等兵、獅子王 砕牙の戦闘における被害状況と此度の戦闘への王国の対応を記した物である。
・死亡者状況:反乱軍、全兵士100000名中、99999名。王国所有騎士団、全兵士150000名中、149000名。一般市民、第1居住区、居住者10000名中、9990名。その他の居住区の居住者、全50000名中、100名。奴隷、10000体中、900体。死亡者数レベル、大災害レベル。
・都市への被害状況:第1居住区に存在した全ての建造物が倒壊。また、その他の居住区も含めた広い範囲に大規模な火災。第1居住区は完全なる焼野原と化した。それに加え、戦闘中に起きた謎の衝撃が原因と見られる地盤の歪みや破壊、地形の変動などが起こっており、都市の復興を激しく妨害している。
なお、今回の戦闘において、第1居住区の生存者達には皆平等に衣食住を支給し、同じく第1居住区の奴隷共には自由になる権利を与える事とする。
上記は、本日早朝より開催された臨時国会にて可決された対策法であり、この他にも壊滅した第1居住区の復興や避難民への物資支援などを行う。
今回、未曽有の被害を生んだ「隻眼の獣王」獅子王 砕牙、「狂人」神風 豹牙の両名に至っては、ギルドより多額の賠償金が送られて来たため無罪とする。
ただし、両名、特に戦闘中は精神状態が異常としか言えないような状態となっていた神風 豹牙は二つ名を「狂王」とし、今後とも警戒を怠らぬようにする。
以上で、今回の戦闘における被害状況と国家の対応についての報告を終了する。
追記として、今回ダークウルフェン王国及びその近隣諸国との間にて、「戦争における『兵器』の使用禁止」が新たなる条約として満場一致で可決されたことも、報告しておく。
「生きてたねぇ、見事に。」
以前にも世話になったゴドフリックレオン国立病院の病室でアニキが呟く。「生きてたねぇ」ってアンタ・・・。
「アニキが1番危なかったんだからな?病院に搬送された時には生命維持可能血液量の30%しか血が残ってなくて、あと少し輸血が遅かったら死んでたんだぜ?」
「ハハハ、まぁ言ってくれるな義弟よ。お前も刀持ってた右腕の筋肉と神経が断絶してて、回復かけるのが後1分遅かったら右腕が動かなくなってたんだろ?オアイコさ。」
「そう言うモンじゃねぇだろ。ったく。」
まぁ、命があっただけラッキーかな?さっき新聞の被害報告読んだら死者の数がヤバかったし。
「それにしても、今回はちょっとやり過ぎたかね?街1つ潰したのと何ら変わらねぇ被害出てるぜコレ。」
まぁギルドが賠償金払って無罪にしてくれたから大丈夫だろうが、それでもねぇ・・・。
「お前はまだいい方さ。俺なんて二つ名が変わったんだぜ?何だよ『狂王』って。悪役みてぇな名前になってるじゃん。」
「ハハハハハハ!!自業自得だバカ!」
そう言ってアニキと笑いあう。しばらくすると話す話題もなくなり、静かになった。
「なぁ、俺らって何でココにいるんだろうな?」
「え?アニキも知らねぇの?俺も目が覚めたらココにいたんだよ。」
アニキなら知ってると思ったんだがな。
「俺だって知らねぇよ。一体だ「1週間前ですよ。」え?」
いきなり入って来た別の声に驚いて声のした方を見ると、前にもお世話になった看護師さんがいた。
「1週間前ですよ。あなた方を連れた女の子がこの病院に来たのは。何でも戦場に行ったまま帰って来ないから心配して行ってみればソコで倒れてたそうじゃないですか?ダメですよ無茶なんかしちゃ。みなさん心配してましたよ?」
何で説教食らってるんだろう・・・?
「と・に・か・く!もう大丈夫ですのでお帰りになって結構です。今回はお迎えに総出で来てらっしゃるので、コッテリ絞られてきてください!!」
「「は、はぁ・・・。」」
何でだろう・・・。アニキと殺り合った時とは別の意味で死んでしまいそうだ。魔王の心臓もねぇし、多分アイツらと一緒に説教する気だよ。
「ハ、ハハハ・・・・。なんてこったい・・・。」
落ち込んでたら、アニキに肩を叩かれた。
「?」
「何言ってんだ。それだけフェレちゃん達が俺らのこと心配してくれてるってことだろ?最高じゃねぇか。さ!説教受けに行こうぜ。」
そうか・・・、それもそうだな。
「あぁ、行こうぜアニキ!」
そう言って俺とアニキは日常の元へ帰って行った。
「「ギャァァァァァーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!」」
直後、ビギンの街に男2人の悲鳴がこだました。
次回は説明回(読み飛ばし可)。




