一撃にかける
戦闘の終わりはイメージ出来ているのにそこまで辿り着けないという体たらく・・・。みなさん捨てないでくださいね?
「お、来た来た。ホント“獣眼”は便利だな。」
相手の気を見ることが出来る眼、それが“獣眼”だ。アニキの狂気は強い上に特徴的だから一発で分かる。まぁ、毒々し過ぎて長く見てたら気が狂いそうになるけどな。
「じゃあ、そろそろ撃つぜ。準備はいいか?」
『もちろん。最大出力を用意したわよ。』
そいつは楽しみだ。だが、俺が今からやろうとしている技をそんなデカい力でかましたらこの街がぶっ壊れそうだ。でもアニキをここから攻撃出来るようなのは他に無いしな。
「ミツケタゼェ!!!」
「あ、ヤベ。」
余計なことを考え過ぎたか。アニキに見つかっちまったな。
「でも、考えようによっては魔力も溜まったこの状態で見つかるのは逆にありかもしれねぇな。」
使う技の選択肢が増えた。
「ゴチャゴチャウルセェ!!シネ!!腕風 斬波!!!」
「アブッ!?飛剣 十文字!!」
アニキの腕から出た斬撃と俺の出した斬撃がぶつかる。当然、元々パワー技でもない俺のこの技がアニキのパワー技に勝てるワケもなく、すぐに押し負ける。だが、避けるだけの余裕は出来た。
「スバシッコイナ。シカモセンリャクモミゴトナモンダ。」
「そりゃどうも。でも、この素早さも戦略も、全部アンタの受け売りだけどな。」
さて、もうお喋りはしまいだ。アニキの纏う狂気の質が変わった。多分「あの技」が来る。
「ヨケテミロォ!!抜き手 四面楚歌!!!」
俺の周りを埋め尽くす大量の抜き手。アニキの最強の必殺技で過去の成功率99,9%。これを使わせたってことは俺も強くなれたのかもな。
『ど、どうするの?こんなに大量の抜き手、逃げ場が無いじゃない!?』
「大丈夫だ、落ち着け。」
そう、俺はこの技の対処法を知っている。それは「抜き手は1撃に全てを乗せる殺人術。2発同時に撃つことは出来ない。」と言う性質を利用したもの。あんなに大量にあっても、本物は1つだけ、偽物にはほとんど力がこもってないからその腕を使って使用者の体そのものをずらせば当たらない上に使用者に隙が出来る。
「でも、動かす速度は変わんえぇから、どれが本物か分かりづらいんだよな。」
『そんな事言ってる場合じゃないでしょ!?このままだと彼の抜き手に貫かれるわよ!?』
「モウオソイ!!クラエェェェェェェェェェ!!!!」
最後、2発の抜き手が俺に迫ってくる。見た目はショボイが本物の方はアニキの全攻撃力を乗せた最強の一撃だ、食らったら間違いなく死ぬ。
「でも、さっき言った対処法ってかなり危ねぇよな。」
『それでもそれしかないんでしょ!?早くやりなさいよ!!』
「いや、他にも方法はあるぞ?」
『へ?』
そう、他にも方法はある。第一さっき言ったやり方は本体を技使用中に攻撃出来ない時のやり方だ。
「つまり、本体に攻撃すりゃあ両方の抜き手を止められるってワケだ!岩剣 岩盤断ち!!」
刹那、刀の周りを大量の岩が囲み、巨大な岩の剣を作成した。そして、
「チェストォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!!!!」
そのままアニキの脳天に一気に振り下ろす。
「ヌアァ!!?」
アニキは痛みを感じないハズなのに呻き声をあげて地に沈んでいった。
「よっしゃ、隙だらけだな。鬼剣 ‘霞’ 蓮華!!」
次の瞬間、地にいたアニキは空に打ち上げられていた。
まだ続きます。
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