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隻眼の獣王  作者: yasao
王都-人間兵器=廃墟
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どんな時でもフラグは立つ

今回ちょっとコメディ風。

 ザン・・・・・。

第1居住区に切断音が響いた。だが、落ちたのは俺の首ではなくて、

「ナ、ナンダト・・・!?」

アニキの両手。決してアニキが間違えて自分の手を切り落としてしまったのではなく、アニキのナイフで魔力を0にされた俺にアニキの手を切り取る手段なんざあるハズがねぇ。切り落としたのは、

『ふ~、何とか間に合ったね。自分の魔力だけで動くのは大変だよ。』

俺の愛刀、怨刀 魔王の心臓だった。

「いや~助かったぜ。ありがとう。」

ホントに助かった。もしコイツがアニキの手を切ってくれなかったら、俺の首は今頃地面に落ちていただろうからな。

『別に。ただ、使い手がいないと刀は生きられないから助けただけだし。』

はい?何で怒ってんのこの()

「なぁ、もしかして怒ってる?」

『いえいえ、怒ってないわよ。私も初登場なのに丸々1章放置されてやっと出番が出てきたと思ったら台詞無しだった位で怒ってないです。』

「そ、そうか・・・・。」

怒ってる・・・。確実に怒ってる。ヤベェな、いつもはこの刀を持ったら魔力が回復するのに今回は全然回復しねぇ。刀の能力(ちから)も機嫌次第かよ。

「頼むから機嫌直してくれって。前の章は戦闘じゃなかったんだからしょうがねぇだろ。」

『それだから嫌なのよ。私はあなただからと思って長年の封印きゅうそくを解いて、あなたと共に生きることを決めたのに・・・。あなたにとって私なんて戦いの時にしか必要のないおんななのね・・・?』

まったく、何言ってんだコイツは?まぁ、誰にも甘えたい時はあるらしいし、刀も意志を持ってるんならそうなんだろ。

「それは悪かった。だったらこれからは戦闘時以外にももっとお前に構うようにしよう。」

『え?ホント!?』

あ、魔力が少し回復した。

「ホントだって。ちゃんと毎日話しかけるし、外出る時は常に持ち歩くようにするよ。」

『それって、どうぐとして?』

ん?魔力の回復が止まった。何の気まぐれだ?

「そんな訳ねぇだろ。ちゃんとした意志のある奴を道具とは言わねぇよ。」

『え?それじゃあ、常に持ち歩くってことは、もしかして・・・。』

お、また魔力が回復し始めた。

「あぁ、仲間かぞくだな。」

『え?』

あれ~?魔力がだんだん減っていくよ~。俺何かやらかしたかねぇ~?

「おい、魔力が減ってるんだけど。どうかしたの。」

『え!?あ、あぁ何でも無いの!何でも!!』

?何なんだ?まぁまた魔力が回復し出したから全然OKだけどな。

『・・・やっぱりそんな感じか。そうよね、周りの女の子もみんな苦労してそうだもの。だけど、負けないわ。これからお出かけの時はずっと一緒だもの。私が1番チャンスがあるわ・・・。』

なんかブツブツ呟いてるし。自分の手元から声が聞こえるってどう考えてもホラーだよな・・・。

「オイ、ソロソロイイカ?オレノテモクッツイタゾ。」

あ、アニキ待たせてたんだった。

「じゃあ、全力でぶつかるとしますかね!行くぜアニキ!!!」

「ジョウトウダァ!!!メタメタニシテヤルゼ!!!!」

『ふふっ、私と砕牙は契約を済ませた一心同体。絶対に負けないわ!』







「ウラァァァァァァァァァァァァァ!!地盤上げ!!!」

「食らうか!!竜砲ヴォルカニックドラゴ!!!」

戦闘開始からすでに2時間。もう、周りの地形は原形が分からねぇくらいに変形しちまった。まずいな、魔法が使えないアニキは、その分体力が常人どころか俺すらはるかに凌駕している。長期戦をして負けるのは俺だ。

「だったら短期決戦で攻める。ソッチも危険だが、魔法剣を多用したら何とかなるだろ。そんで隙を作ったら‘鬼剣’を使ってトドメだ。」

だとしたら先取専制だ。アニキに見つかったら刀に魔力を乗せる暇なんてねぇ。この一撃が重要だ。

「今俺が隠れてる岩の前にアニキが来たら攻撃する。上手いこと魔力を溜めといてくれよ。」

『了解。だけど、どんな技を見せてくれるの?この状況を打破出来る?』

あぁそうか。まだコイツには魔法剣見せたこと無かったな。

「まぁ、楽しみにしとけ。今から俺の逆転劇だ。」

この戦いどうやって終わらせよう?案が全然出てこない・・・。

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