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隻眼の獣王  作者: yasao
頑張れミンクちゃん
68/148

損か得かは自己判断

今回は途中で視点が変わります。

 side獅子王

「あ、砕牙君。悪いけどフェレ今いないのよ。」

フェレの家に行ったんだが、フェレの母、アンナ・ブラーシカさんにそう告げられた。

「あぁ、そうなんですか。悪いッスけど、どこ行ったか分かりますか?」

あ~、今敬語が変だって言った奴、うるせぇよ。俺が1番ニガテなことは年長者を敬うことなんだよ。

そんな俺の下手な敬語も意に介さず答えてくれるアンナさん。

「う~ん、そういえば、銃の調整にあなたの家に行くって言ってたような気が・・・。」

マジっすか・・・。どうしよ、入れ違いになったかもな。

くいくい

ん?ミンクが裾を引っ張りやがる。やめろって着流しはこの国では貴重なんだから。

「何だよ?」

「・・・・・別にお料理出来る人なら誰でもいい。それに、このおばちゃんお料理上手そう。」

なるほど、平たく言えば「もう移動したくない。」ってワケか。でも、生憎それは無理だな。

「アンナさんって料理出来ましたっけ?」

「それが全然ダメなのよ~。いつもいつもフェレに作ってもらっててね、練習しようにもあの子私をキッチンに入れてくれないのよ。」

そう、この人の料理テクは最低の部類に入る。正直何を作ってんのか分からんレベルの代物だ。その上、気分によって調味料をドボドボ注いだりするからエライ味になる。俺も1度食ったことがあって、その時は綺麗な川とお花畑が見えたよ・・・。

「・・・・・残念。」

「な、諦めついたろ?さぁ、俺の家行こうぜ。」

そう言ってミンクを連れて出ようとすると、アンナさんが、

「その子可愛いわね~。どこで拐ってきたの?」

「アンタ気は確かか!!?」

つい敬語が抜けたがこれはしょうがないと思う。だって父親の次は誘拐犯だぜ?父親はともかく、誘拐犯になんざ死んでもならねぇな。

「・・・・・私はミンク・フリーク。神殿跡で砕にぃ達に保護されて豹にぃの家で住んでるの。」

おぉ!ついにミンクが「嫁」って言わなくなった!これで意味もなく無罪な人(アニキ)が傷つくことがなくなったぜ!

「でも、あの人の家に?心配だわぁ・・・。」

信用ねぇなアニキはホント・・・。その後も「ここは私が・・・。」とか呟いてるアンナさんをほっといて、俺らは家を出て行った。




sideミンク

どれだけ行ったり来たりを繰り返すんだろう。今、私はまた砕にぃの家に向かってる。何でも、私のお料理の先生も冒険者で、砕にぃの作った銃を使ってるからその調整のために砕にぃの家に行ったらしい。入れ違いになっちゃった。

「・・・・・お料理の先生ってどんな人?」

気になるから砕にぃに訊いてみる。冒険者でお料理も上手って豹にぃみたいだ。私もそのくらいになったらお嫁さんだって認めてくれると思う。

「ん?気になるか?まぁ一言で言えば『世話焼き』だな。自分のこともほったらかして他人を助ける時もあるし、絶対に損してるね。」

「・・・・・それは砕にぃも一緒だよ?」

私のわがまま(お料理のこと)をきいてくれたり、見ず知らずの人のために怒ったり、砕にぃも人から余計な苦労や恨みを買ってると思う。

「ハハハ、俺なんてアニキやフェレに比べたら何でもねぇよ。さ、家着いた。入ろうぜ。」

そっか、豹にぃもなんだ。じゃあしっかり私が支えなきゃ。先ずはお料理だ。

私は意気込んで家に入って、

「・・・・・へ?」

固まっちゃった。

未だにフェレが出てこない・・・。

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