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隻眼の獣王  作者: yasao
頑張れミンクちゃん
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料理どこ行った?

ミンクIN冒険者ギルドです。

 「・・・・・うわぁ、凄い・・・。」

ビックリした、こんなにたくさん人がいるなんて、思ってもいなかったから。

今、私と砕にぃは冒険者ギルドに来ている。何でかって言うと、砕にぃが「料理のうまい奴がいる。」って言ったから。その砕にぃは、ギルドの窓口で話を聞いてる。多分、その人の居場所を聞いてるんだろう。

「・・・・・でも、ホントに人多いな。迷子になっちゃいそう。」

これだったら砕にぃが入る前に、

「いいか?俺と一緒にいる時は絶対に手を離しちゃダメだし、1人になったらその場から動いちゃダメだぜ?」

って言ってたのも正しい。こんな所で1人勝手なことしてたら直ぐに砕にぃと逸れちゃう。

「なぁ、お嬢ちゃん今1人かい?」

「・・・・・え?」

急に知らないおじさんに声をかけられた。どうしたのかな?

「もしよかったら、おじさんと一緒に来ないかい?美味しいお菓子があるよ。」

「美味しいお菓子」っていう言葉にちょっと行きたくなったけど、砕にぃとの約束があるから今はガマンしないと。

「・・・・・ごめんなさい。今日は用事があるから無理。」

そう断っても、おじさんはしつこく私を誘ってきた。

「そう言わないで。もし誰かと約束してるならおじさんがその人に言っておくからさ。」

そう言って私の返事も聞かずに私を引っ張って行くおじさん。その時、

兜割り(バルメ)。」

「おごぉ!?」

天井から猫耳を付けた女の人が降ってきて、その人にナイフの柄をぶつけられたおじさんは頭をおさえて倒れちゃった。

「あなたが幼女連続誘拐魔のラブ・ヨージョですね?あなたの暗殺依頼を受けたアイ・C・ヘッジです。」

猫耳の女の人の言葉におじさんは顔を蒼くして、

「アイって、あの『黒猫』か!?何でそんな奴が俺を!?」

って怯えちゃった。その時、

「お待たせ~。言ってた奴オフでいないってさ。」

砕にぃが戻って来た。砕にぃを見たおじさんはさらに蒼くなって、

「ゲェ!?『隻眼の獣王』獅子王 砕牙!?嘘だろ!何でこんなに大物が!?」

って言って逃げようとしたけど、

「ん?まぁ待てよオッサン。」

砕にぃに捕まった。

「つれねぇなぁオイ。何してたか教えてくれよ。」

「あ、あぁ「あ、忘れてた。」は?」

砕にぃは、私を指さして、

「この子を養ってるの、神風 豹牙だぜ。」

それを聞いたおじさんは、白目を剥いて倒れちゃった。猫耳の女の人がおじさんに近づいて首を触って、

「死んでいますね。ショックで心臓が停止したのでしょう。」

って言った。死んじゃったの?

「・・・・・かわいそう。」

「いいんだよ。このおじさんはミンクを拐おうとした悪人だぞ。」

砕にぃがそう言っておじさんを袋に詰めてる。悪い人だったんだ。じゃあ別にいいや。

「ところで、その子は誰ですか?砕牙さんのお子さんではないでしょう?」

猫耳の女の人が砕にぃにそう訊いてる。何か空気が怖い・・・。

「んなわけねーじゃん。この子は前行った神殿跡で保護した子だよ。」

「あぁ、多分そうだろうとは思ってましたが、やはりあのステージ崩壊の犯人はあなた達でしたか。で、あなた名前は何というのですか?」

「・・・・・へ?」

びっくりした。まさか私に話しかけるとは思ってなかった。

「・・・・・何で私の名前を訊くの?」

「砕牙さんの知り合いならいずれ顔を会わせることもあるでしょう。その時に名前を知らなければ困る、それだけです。」

女の人は真顔のままそう言った。でも、さっきまで動いてなかった耳がピョコピョコしてる。何でだろ?

「ははは、アイさんよ、カッコつけてねぇで言ったらどうだ?ホントは仲良くなりたいんだろ?」

砕にぃが少し呆れたみたいな口調で言った。すると女の人は顔を赤くして、

「そんな事はないです。ただ単純に名前が知りたいだけです。」

って。そんな顔してたら私でも分かっちゃうよ。

「・・・・・私の名前はミンク・フリーク。仲良くしようね。」

「えぇ、私はアイ・C・ヘッジ。よろしくお願いします。」

そう答えたアイねぇの顔は真顔だったけど、耳がワチャワチャしてた。なんか、「やったー!」って言ってるみたいで面白い。

「そういえば、砕牙さん。あなたこの子を養っているのは神風さんだと言っていましたね?どういうことですか?」

(耳の)表情を一変させて、心配そうに(つまり耳をペチャンとさせて)訊いてくるアイねぇ。む~、この人も豹にぃのこと馬鹿にする人か。

「いや、意味通りアニキが家でミンクを養ってるってだけだぞ。」

「・・・・・そう、私は豹にぃのお嫁さん。」

私がそう言った瞬間に、

「・・・ちょっと失礼します。」

って言って風のように去って行ったアイねぇ。どうしたのかな?

「あ~あ、またアニキが無邪気さの犠牲になる。そう言えばアイツ料理は・・・出来るワケねぇか。今まで殺ししかやってなかったみたいだしな。よし!ちゃっちゃと料理の先生に会いに行くぞミンク。」

って砕にぃが言った。いよいよお料理の勉強が出来るんだ。長かった。

「・・・・・うん。頑張る。」

そういえば、「無邪気さの犠牲」って何だろ?

無邪気さって怖いです。いやホント。

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