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隻眼の獣王  作者: yasao
トリックオアトリート?
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お披露目編その2 兆

ハロウィン特別編終了です。

「・・・つ、次は・・・、誰だ・・・?」

何とか生きてた。息も絶え絶えだがな・・・。まぁ続きをしよう。

「次は私ですね。出来れば私も抱きしめ・・・何でもないです。」

今、背筋に悪寒が走った気がした。・・・気のせいにしておこう。その方が幸せだ。

さて、アイの衣装は・・・、

「何、これ?」

思わずそう呟く。だってしょうがねぇじゃん。

黒い猫耳とシッポ(当然自前)、それに猫の手に猫足。多分魔女の使い魔「黒猫(ブラックキャット)」だろうけど、その服は・・・、

「何でゴスロリなの?」

そう、某妹マンガの猫娘が着ているようなゴスロリだった。よくこの世界にそんなのあったな。

「何故にその恰好?もはやそれハロウィンと一切関係無くなってるような気がするんだが。」

と聞くと彼女は自慢げに(でも無表情で)、

「いえ、砕牙さんの本にあった『黒猫ブラックキャット』です。服は砕牙さんのベットの下の本の挿絵から採用しました。」

とかほざいてきた。ムカついたので、ハグは無し。向こうで悲しそうに猫耳伏せてるけど知ったことか。あ、アニキが抱きしめに行った。あ、逝った。・・・ほっとくか。隠し本の場所教えたのもアニキ(あのアホ)だろうし。

「で、次は誰?アニキ(邪魔者)がどっか逝ったから今のうちに終わらそう。」

え?さすがに酷い?いいんだよアニキだもん。痛覚無いから心の痛みも無いって、多分。

「次は私だよー!ほ~ら、べろべろば~!」

水面か。しかし、ここに来てやっとアニキに次ぐポピュラーな仮装が。なんかホットするな、顔見れないのが辛いけど。しゃーないか、「ゴースト」だし。

「お兄ちゃん怖いでしょ~!泣いてもいいんだよ~。」

「あーはいはい。怖い怖い。」

適当にあしらってたら怒りだしちまった。しょーがねーからお菓子をやろうとしたら、

「いらない!」

って。そんなに怒ってるのか?少し心配したけど、無用だったようだ。だって、

「ハロウィンでは言うことがあるんでしょ?」

とか言ってるし。

「もしかして、『トリックオアトリート』のことか?」

「うん!」

なるほどね・・・。だったら。

「ほい、お菓子。悪戯されたらたまんねぇからな。」

と言ってやろうとしたのに、

「いらない!」

「は?」

何で?お菓子いらないってそれただ悪戯がしたいだけじゃん。まさか・・・。

「お菓子くれなかったから・・・悪戯だー!!」

「いや、待て!お前が受け取ら「それー!」のぅわ!?」

いきなり乗っかってきやがった!何がしたいんだよ!

「はい!私からのお菓子(キス)!んー!」

「んーじゃない!!YAMETE!俺が社会的に抹殺される!!!」

水面の悪戯キスから必死で逃げていると横に救いの女神が!!

「やめろよ!師匠の唇奪うのはどろぼうの仕事だ!引っ込んでろ!」

と思ったら悪魔かー!!挟まれちまったよ!どうしようこの悲しみ!

「何を世迷言を。彼の唇は私のものです。」

「なんかおもろそうやな。ウチも混ぜろー!」

4人に挟まれちまった!!中原中也殿もビックリだな!知らねェ奴は自分で調べな!!

しかしどうしよう・・・?みんな俺の上で口論してるし、吹雪も理由の割に目がマジだし。

と思って見てたら、俺の心に兆すものがあった。

「じゃあ俺も混ぜろー!!」

いつの間にか復活したアニキ(変態)が女性陣の方へ、しかし女の団結力は変なところで凄まじかった。

「「「寄るな変態!!」」」

いや、ホント見事に・・・。女子から罵倒されたアニキは泣きながら唯一罵倒しなかったアイの元へ、

「アイちゃーん!!心の拠り所は君だけだよー!」

御柱オンバシラ。」

しかし、現実は残酷だった・・・。そのままアニキは崩れ落ちていく。気を失ってるようだ。

それを見て、きざしがさらに大きくなった。

「ちょっと!私の仮装は!?」

あ、ヤベ。フェレ忘れてた。

「スマンスマン。見してくれ。」

そう言うとフェレはローブを脱いでくれた。その下にあったのは・・・。

「・・・・・。」

黒いマントに黒い帽子。手に箒を持ったそれは「魔女」だ。でも・・・、

「え?何?」

そう聞いてくるフェレ。しかし、答えられない。「服が肌蹴て胸が見えてる」なんて本人にはとても・・・。しかし、意外と胸あるんだなー。吹雪ほどではないがそれでも体とバランスのとれた美乳が。でも、犯人は誰だろう?明らかに胸の採寸ミスだが。あっこでニヤニヤしてる吹雪かな?

そうやっていろいろ(決してエロエロではない)考えてたのが悪かったのか、フェレが気付いちまった。そのまま顔がどんどん赤くなり、

「さ、砕牙のヘンタイ!!」

「グハッ!?」

思いっきりビンタされました。

薄れゆく意識の中で、兆は確かな気持ちになった。

「こんな日常も、悪くねぇな。」

という気持ちに・・・。

やっと書き終わった。

これからも行事ごとに特別編出すつもりなのでよろしく。

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