お披露目編その1 仕草1つで女は変わる
ハロウィン昨日なのにやっと仮装開始・・・。
「じゃあ次は、あれ?ウチかいな?」
そう言ってローブを脱ぎ始めたのは吹雪。その姿は、ミニのチャイナ服に腕や頭に巻いた包帯。顔に貼った札(多分自前)の、もうお分かりだろう。古代中国の妖怪、キョンシーだ。
「お~!ミニか~!ええの~!!」
まずアニキが壊れた。そんなエロオヤジみたいな発言にも嬉しそうに笑ってる吹雪。お前らホントに俺より年上か?
「ええやろ~。砕牙に貰た本で1番おもろい動きしとってん。」
そう言ってピョンピョン跳ねてる吹雪。言っちゃあ悪いが全く怖くない。むしろ跳ねるたびに大きく揺れる双子山が眼福なくらいだ。アニキも中腰になってなんか呟いてるし、
「おぉぉ・・・、俺の息子が完全勃起に・・・。」
「セクハラ発言やめんかこのバカアニキ!!」
大体、あの程度で起きるって中二か?それとも相当溜まってんのか?アニキの名誉のために後者であってほしいが・・・。
「な、なんか豹牙さん変になっとるし終わりにしとくわ。」
吹雪はそう言ってやめちまった。勿体無い。もう少し見ていたかったのに・・・。
「じゃあ次は?私じゃないよ?」
「私も違うわよ。」
「私でもないです。」
この3人が違うってことは・・・、
「あ~!琥珀ちゃんが逃げようとしてるぜ!!」
「ん何!?アニキサンキュー!久々にマトモなこと言ったな!追いかけるぞ!」
あれ?女子組はついてくるけど、アニキは?あ、あんな所で膝抱えて落ち込んでる。まぁいいや。今はアニキより琥珀だ。
~数分後~
本気ダッシュの俺やアイに敵うハズもなく、一瞬で捕獲できました。
「さ~て、後も閊えてるからさっさと仮装を見して貰おうか?」
「い、嫌だ!」
コイツ・・・、何言ってんだ?仮装パーティーで仮装見せねぇのはありえねぇし。
「我が儘言ってんじゃねぇよ。みんな見せてんだ。お前だけ見せないつもりか?」
「だ、だって、「だってじゃねぇ!!!」・・・う。」
まだ我が儘言おうとした琥珀を一喝。昔からこう言ったら言う事きいたしな。周りの視線が痛いけど気にしない。
「じゃあ見せるけど、笑うなよ?」
「?何で笑う必要がある?」
「だって・・・その・・・似合わねぇし・・・。」
「・・・・・。」
か、かわえぇ~!そんな事で悩んでたのかよ?まぁ、気持ちも分かるけどな。
「笑わねぇから見せてみろって。」
「じゃ、じゃあ・・・。」
そう言ってローブを脱ぎだす。その下に隠れていたのは、裾の短い白い着物に幻○郷の巫女のような肩の部分が空いた袖、帯には雪の結晶が描かれている。そう、奥州遠野の「雪女」だ。
「お、おぉ・・・!」
何と言うか・・・、普通に似合っててかわいかった。アニキもいつの間にか復活して興奮してるし他の女子も見入ってた、そんくらいに琥珀の恰好は似合ってたのだ。
「じ、ジロジロ見んじゃねぇよ!その・・・、恥ずかしい・・・。」
顔を真っ赤にしてそんなことを言うところも可愛らしく、俺は思わず・・・、
「ふわぁ・・!何すんだ師匠!!」
琥珀を抱きしめていた。
「いや~、琥珀は可愛いなぁ!」
「ば、バカなこと言ってんじゃねぇよ!」
そんな風に反抗してくる仕草も可愛らしく、俺は抱きしめたまま撫で回す。
「いやいや、可愛いって~!」
「な、何言って・・・!はふぅ・・・・。」
あれ?気を失っちまった。しつこくやりすぎたか。まぁ寝かしといてやろう。それより、
「な~にベタベタしてんのよ。」
「このドスケベ野郎が!ウチが成敗したるわ!」
「お兄ちゃん・・・?なんでそんな私にもしたこと無いことをしてるの・・・?私はお兄ちゃんの義妹だよ・・・?」
「あなたは少女を無理矢理抱きしめる犯罪者ですか?それならば粛清しないといけませんね・・・。」
この殺気ダダ漏れの女共をどうしたものか・・・。アニキはさっきの仕返しとばかりに傍観を決め込んでるし、琥珀は気絶中。俺、死んだかもな・・・・。
もう少し続くというこの体たらく・・・。




