凄い奴は自分の凄さに気付かない
遅くなってすいません。
「おばちゃんこのカボチャまけろよ。ほらココ!傷入ってんじゃねぇか!こんなの客に売る気か!?」
「うるさい小僧だね。よく見な!『傷物値引』って書いてあるじゃないか!傷があってその値段なんだよ!」
「それでもこの値段は高すぎるだろ!」
「なぁ、もうヤメにしね?恥ずかしくなってきた・・・。」
このセリフから分かるように、今俺ら(砕牙と豹牙)は買い出しにきてる。なんでかって言うとあの後の会話で・・・。
「ハイ!じゃあ第1回ハロウィン会議を開催します。」
やたらとハイテンションで司会をしている水面に比べ、他の面々はテンションが低い。当たり前か、こんな朝早くから呼び出しくらってギルドまで来させられたんだから。
「私はそれだけじゃないけどね。」
おぉ、遂にこの作品唯一の良識、フェレさんまでもが地の文に突っ込むようになったか。世も末だな・・・。まぁそんなことはともかく。
「じゃあ、なんで?」
それだけじゃないってことは他にも理由があるという事だ。それを聞いておかないと楽しく準備出来ねぇ。
「あのねぇ、なんでこんなプライベートなことでギルド内のカフェを使ってるのよ。」
そう、今俺らがいるのはギルド内にある共通カフェだ。クエストをクリアすることで貰えるギルドポイントを使って飲食できる。誰でも入れるんだが、今いるのは俺らだけだ。
「いいじゃん今貸し切りみたいなんだから。」
「そりゃあね・・・・。」
フェレはそう言ってため息を吐き、キレた。
「1つの机に『隻眼の獣王』と『狂人』が揃ってたら怖くて近付けないに決まってるでしょ!!!」
「「え?」」
そんなことで?
「いやいや、そりゃあねぇだろ。」
「そーそー、ありえねぇってフェレちゃん。」
いや、アニキはあり得る。なんたって「狂人」だ。妙なことで言いがかり付けられたらたまったもんじゃないし。
「いや、砕牙はあり得る。なんたって『隻眼の獣王』だしな。いつ消されてもおかしくはないし。」
「だまらっしゃい!テメェの方が怖いわ!」
「You 're jorking !お前も大概だぜ義弟!」
英語喋ってんじゃねぇ!!何!?前の世界で外国語検定1級受かってんのがそんなに自慢かぁ!?
「うるっさいわよ!いい?『二大人間兵器』なんてそれだけで普通の人は恐怖の対象なんだから。だいたいアンタ達は「話戻すよ!」あ、ゴメン。」
あぁそうだった。ハロウィンの企画会議だったな。完璧に忘れてた。
「もう!お兄ちゃんも忘れないでよ!じゃあ、計画を話すから聞いててね。」
そう言って水面は話し始めた。・・・しかし、もう日常会話で地の文に突っ込むようになったな。もういいけどさ・・・。
「で、以上だけど何か意見ある?」
あ、終わってた。まぁ朝聞いてたからいいか。
「ちょっとええか?意見っちゅうかお願いがあんにゃけど。」
そう言って手を挙げたのは吹雪。おかしいとこあったかな?まぁ犯罪宣言してる段階でおかしいけど・・・。
「さすがにウチだけで会場設営はキツイわ。スマンけど、誰か手伝いにまわしてくれへんか?」
なるほどね。確かに力仕事を1人はしんどいな。
「なら私が買い出しなどをしましょう。砕牙さんと共に。」
俺の隣に(ちゃっかり)座ってるアイがそう意見する。でもお前なぁ。
「それは無理だろ。警備団の足止めなんてお前くらいじゃねぇとできねぇって。」
「そうだぜ。それにお前は欲望が出過ぎだ!お前じゃ危険だから俺が師匠と一緒に手伝いするぜ!」
今度は俺の真正面に(しっかり)座っている琥珀。コイツ自分も欲望ダダ漏れだって気付いてんのかね?
「それなら私がお兄ちゃんと一緒にやる!」
「私だって!!」
と、何故か声を上げるその他の少女達。こいつらなんで俺とそんなにやりたがるの?買い出しの荷物持ちだったらアニキの方が便利なんだけどな。
その後、少女達の争いは一向に終わらず、結局アニキの
「だぁ!!みんな役割りあるでしょ!?俺が行くよ!!それなら安心でしょ!?」
の一声でアニキと手伝いをすることになった。しかし、何が安心なんだ?
で、買い出しを頼まれて冒頭に話は戻るんだ・・・。
「でもアニキ!」
「まぁまぁ、分かってるって。俺にまかせな!」
アニキはそう言って店の人に近寄り、
「おばちゃーん。なんとかまけてくれない?・・・それとも、俺らの二つ名知らないのかな?」
・・・脅してた・・・。そしたらおばちゃんはみるみるうちに顔が青くなり、
「ま、まさか、『狂人』神風 豹牙かい!?ヒイィ!!タダであげるから命だけはぁ!!」
・・・。とりあえず、順調にパーティー準備を進めていく俺らでした。
次回衣装がでる。・・・かも?




