人を見かけで判断するな
主人公最強設定はどこへやら・・・。
「ったく、なんでこんな。」
現在夜の10時、戦い始めたのは朝11時だからだいたい11時間くらいか、 こんな長期戦は想像してなかったのに、なんでこんなことになるんならあの時・・・・。
「じゃあ、始めるか。」
「ええ、よろしくお願いします。」
ここは、ビギンの街の外れにある空き地。と言っても某青ダヌキのアニメにある土管などが置いてある場所ではなく普通の空き地だが、獅子王とアイはそこにいた。
「最初に言っておきますが、私をランクEだと思ってなめてかからない方がいいですよ。」
そうアイが獅子王に声をかける。相変わらずの無表情だが、猫耳をピンと張ってるところを見ると緊張しているのだろう。
対して、獅子王は余裕だった。
「あ~そう、ご忠告どうも。俺からも一言、かなう相手か否かはきっちり判断して挑むことだ。」
明らかに相手をなめている発言、それを聞いた瞬間にアイの目が鋭くなった。
「それは、私じゃあなたに敵わない、そう言っていると受け取ってよろしいですね・・・。」
・・・怒っている。表情はそのままだが、大きく広がった猫耳と膨らんだシッポがそれをよく表していた。そんな耳やシッポの変化を獅子王が楽しそうに眺めていた瞬間、
「!?うそだろ・・・!?」
アイの姿が消えた。ランクHSSの獅子王の視界からあっという間に消え去ったのである。
「クソッ!どこ行った!? ぐあ!!」
そして獅子王が探し始めた瞬間にその背中に彼女の短剣が突き刺さっていた。
「ぐ・・・!」
「わずかな殺気を感じて体をずらし、心臓に刃が刺さるのを防ぎましたか。さすがです。」
そう言ってまた獅子王の前に姿を見せるアイ。その顔は余裕であり、とても人間兵器と戦っているようには見えない。
「ですが、その様子でいつまでもつんでしょうね。首狩り!!」
「うわ!?」
短剣とは思えないリーチの首を正確に狙った一撃。あまりの速度に獅子王ですら紙一重でしか回避できない。そのままアイは攻撃を重ねていく。
「どうしましたか?まさか人間兵器とは逃げているだけでなれるものなのですか?」
「クソッタレが!いくらなんでも速すぎる!!このままじゃ分が悪いな・・・。」
そう言って獅子王は自分を追うアイの攻撃から逃げながら場所を移動するのだった。
「それで行き着いた場所が墓場ですか。礼を言いましょう。あなたの埋葬場所を探す手間が省けた。」
「好き勝手言ってくれるねぇ、ったく。」
もう追いついてきやがったか、だがここまで来れば大丈夫だ。それにしても・・・
「月明かりに照らされて映る猫耳ってのはいいねぇ。なかなかそそる姿だ。」
「なっ!何を言ってるのですか!」
お?赤くなってやがる。猫耳も恥ずかしそうにペタンとしちゃって、かわいいねぇ。
「それより、あなたはなんでそんなに余裕なんですか?さっきまではあんなに逃げ回っていたのに。」
まぁそりゃ不思議だろうさ、だがこっちにも策がある。もう負けねぇ。
「ここが墓場だからさ。墓石があっちゃあお前はまともに走れないだろ。」
そう言って俺はハッとしているアイを尻目に刀を抜く。まさか女相手に抜くとは思わなかったけど、こんなに楽しめそうな相手は久しぶりだ。
「さぁ来いよ。2大人間兵器がお前の言うとおり『逃げてばかり』じゃないことを思い知らせてやる。」
第3者視点が難しいです。




