他人の趣味に口出しは控えよう
「いいか?必ず任務を遂行しろ。」
そう初老の男が話かけているのは1人の少女だった。
「お任せください。必ずや奴を仕留めます。」
少女は感情のこもらない平坦な声で言った。それを聞いた男は満足気に頷くと念を押すように言った。
「頼んだぞ、必ずや仕留めてこい。あの男、獅子王 砕牙を!」
「ぶえっくし!誰か噂してんのかな?」
全く俺は人気者なんだから。
「ほら!ボサっとしてないで手ぇ動かしぃ!」
「そうよ!そんなんじゃいつまでたっても完成しないわよ!」
「もっとシャキっとしてお兄ちゃん!」
「うっせぇ!じゃあお前らも手伝えよ!」
「「「え~!」」」
「え~!」じゃねぇだろ!ったく、なんか知らんけどフェレと吹雪までいるし・・・。2人共急に来たと思ったら水面と3人で輪になってはなしあってたし、何考えてんだ?
「(ふふふ、このままじゃ鈍い砕牙は私たちの気持ちに気付かない可能性が高い。)」
「(そこでウチら3人が手ぇ組んでウチらの好意に気付いてもらうんや!)」
「(いくらお兄ちゃんでもこの人数にアプローチされたら気付かないはずないよ。)」
「「「(待っててね砕牙(お兄ちゃん)!)」」」
うん、なんか今背中に悪寒が走ったぞ。いずれ俺の大切な何かが3等分して奪われそうな感じだ。・・・・・・・まぁ、気を取り直して仕事するか。ん?これ豹牙からだ。
『春画をプリーズ!!できればSMもので!』
「プリーズ!じゃねえだろクソバカアニキがぁ!!!!!」
「ど、どうしたんや急に!」
「こんなに怒るって、一体なにが書いてあったの?」
「ねぇフェレさんと吹雪さん、春画ってなに?」
ありのまま見たことを話すぜ!その時確かに時間が止まったんだ。そして次の瞬間には3人の女が俺にせまってきた!ホントその時は恐怖で頭がどうにかなりそうだったぜ!
・・・どうにかなってんのは豹牙の性癖だけか。ともかく、なぜか怒っていた3人の女に全力で説明して納得してもらい今に至るわけなんだが・・・、女達は隣の家に行き(さっき悲鳴が聞こえてきた)、今俺は1人で書を書いている。
「さ~て、お次はっと『かっこいいの書いて!』か、近所のガキ共だな。」
この商売は値段が安いから子供からの依頼もちょくちょく来る。まぁ、読者への説明はこんくらいにして書くか。
『夜露死苦』
よし、これでいいや。元の世界と違ってクレーム言ってくる親もいないだろう。意味も分からんだろうしな。さて次は・・・、
コンコン
「ん?客か?はいは~い。」
誰だろう?フェレ達ならノックはしねぇだろうしな。
ドアを開けたらそこには猫耳着けた女がいた。
「なに?猫耳喫茶の宣伝?」
「何を言っているのか分かりませんが・・・、こんにちは。あなたを殺しに来ました。」
「はぁどうも。まぁ上がって。」
こんな言葉を返すくらいだから俺の頭もどうかしてたのかもしれない。
ちなみに、作者が春画好きなわけではないです。




