プレゼントあげんのって苦労するよね
ちょっと短いです。
「そろそろお前の防具作らんとな・・・。」
俺がそんなことをつぶやいたのは水面が冒険者になって1ヶ月ほどたった秋のことだった。
「え?お兄ちゃんだって防具持ってないじゃん。」
・・・なんか呼び方がより馴れ馴れしくなった気がするがほっておこう。
「まぁ俺の防具は私服と見た目変わらねぇから分からんだろうが、ちゃんと持ってるぞ、防具。」
‘龍之着流し’五色龍の皮や不死鳥の羽を使った(まぁそれだけじゃねぇけど・・・)防具で耐火性に優れているうえに、‘不死鳥の加護’っていう防具スキルがついてて多少の傷なら一瞬で完治しちまう。見た目は渋めの色の着流しだから武器持ってたら冒険者なのに犯罪者と間違えられるときがあるのが難点かな。
「えぇ!?じゃあずっとミナモは防具なしで戦ってたってこと!?」
「まぁ、そうなるな。気にすんなって、生きてたんだから。」
「気にするよ!死んでたかもしれないんだよ!?」
なんか水面が叫んでるけど、ほっとくか・・・(笑)。
てなわけで、今「大和」に居るんだけど・・・。
「おぉ、久しぶりやなぁ。もっと頻繁に来たらええのに。」
「いや、武具屋にそんな行っても意味ないし。」
「そうか・・・。ウチは所詮ただの武具屋なんやな・・・。そうやんな・・・。ハハハ・・・。」
なんか吹雪が落ち込んじまった。なんで?俺なんかした?
「で、今回は『武具屋』になんの用ですか?」
しかもなんか拗ねてるし・・・・。スルーしといてあげよう。その方がいいな、うん。
「いや、妹の防具を作ろうと思ってな。」
「へ?妹おったん?」
「義理のな、ロリコンのオッサンにからまれてたのを助けたんだ。」
「う~ん・・・また増えたか・・・。」
何がだろう?
「まぁええわ、どんな防具がええの?」
「あ~決まってないから任せる。素材は俺が採ってくるぜ。」
「どーせアンタのことやからトッテオキをあげたいんやろ?」
「まぁそーだな。」
「じゃあなぁ・・・必要なんは大体揃ってるから1つだけ採って来てくれへんか?」
「何の素材?」
「ラーファンの心臓。」
「はぁ!?」
それって・・・・・・・
「ランクHSSじゃねえか・・・・。」
ホントにプレゼントって苦労しますよね・・・。




