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隻眼の獣王  作者: yasao
ニートだっていいじゃないか
13/148

仕事と趣味の両立って難しいよね

題名が適当になってきてるような・・・。

「水面、そこの硯取って。」

「硯ってこれ?どうぞ。」

「そうそれそれ、ありがとう。」

あれから、家に帰って(フェレは「1日で帰ってくるって・・・もういいや。」って言ってた。どうしたのかねぇ?)半紙の前に座ってる。もう分かったよな、そう「書道」だ。実家(いえ)が書道の道場だったから、その影響で俺も書道好きだし、得意なの。

って言うか水面邪魔だな、周りうろちょろしてるし、筆とかべたべた触ってるし・・・。

「変わったペン~。先っぽふわふわしてる~。どーやって書くの?」

「この墨汁につけて・・・まぁいいや、見りゃ分かるし、とりあえずその筆返せ!」

水面から筆を取り返して、墨につける、そのまま半紙に乗せて心に浮かんだまま筆を走らせる。

「へ~そうやって書くんだ。お兄さん上手だねっ!」

「だー!取り敢えず黙ってろ!・・・よし、できた。」

『森羅万象』

「上手だと思うけど、どうやって読むの?」

「しんらばんしょう、意味は忘れたけど、なんかいい響きだろ。東方の言葉なんだ。」

「ふーん。ねぇお兄さん、書ける言葉ってこれだけ?」

「ん?いや、他にもあるし、絵も描けるけど?」

「じゃぁ書いてみて。」

「なんで?」

「いいじゃない。書いてよ。」

はぁ、分かったけど、どーするんだろ・・・?

『天上天下唯我独尊』 『万物生輝光』 『南妙法蓮華経』 『南無阿弥陀仏』 『第六天魔王』

『東照大権現』 『風林火陰山雷水』 『夜露死苦』etc・・・

他にも「風神雷神図屏風」とか、水墨画とかも描いたけど、なにするつもりだろ。なんか水面は真剣に作品たちを見てるし。

「へ~、ふ~ん、よし、これなら・・・。」

な、なんか水面が怖いし(汗)、何考えてるんだ・・・(恐怖)。

「お兄さんっ!お仕事きめたよ!これ!」

「ハァ!?つまり、こいつらを売るってことか?」

「うんっ!」

「無理だと思うけどなぁ。」

「諦めたらそこで試合終了だよっ!とりあえずやってみよ!」

「その言葉こっちにもあったのね・・・、まぁやるだけやってみるか。」

「ありがとうお兄さんっ!じゃあ準備するね!」


 次の日の夜、俺らの前にはかなりの金額になるであろう大量の銀貨がおいてあった。

「マジかよ・・・。」

「だから言ったでしょ!明日も頑張ろ!」

「そうだな・・・これからも続けるか。」

「ホント!?やったぁ!!」

こうして、俺の(水面曰く)「ちゃんとした」仕事が決まりました。


 「そーいえば水面。」

「なに?」

「書道家って注文受けてから書くんだぜ。」

「ッ!?つまり、今までと生活はほとんど変わらないってこと?」

「まぁそうなるな。」

「そ、そんなぁ!(泣)」

仕事決まりました。

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