戦いの前フリが長い
ホントに長いです(前フリが)。すみません。
「何馬鹿なこと言ってんだい!?HSSに1人で戦うって?無理に決まってるじゃないか!!!?」
いやいや、ランクSに心配される筋合いはねぇよ。
「大丈夫だって、見ただろ?俺が闘龍鰐を一撃で潰したの。」
まぁ、俺でも一撃は稀だけどな。あの鰐無駄に体力多いから正確に急所を狙わねぇとすぐに起き上がるし。
「あいつはどんなに強くてもSだろ!?HSSとソロで戦える強さ持ってるのはこの世に数名だけ、常識じゃないか!!!」
あ~、そーだった。この子俺が「狂王」だって事知らねぇんだ。だったらその言いかえしも頷ける。
「おい、この世にいるHSSとマトモに張り合えるだろうって言われてる奴の名前挙げてみな。」
「え?えっと・・・、『戦神』に、『悪夢』に、『勇者』に、後は、『隻眼の獣王』と『狂王』かねぇ・・・。」
・・・最初の3人、誰だ?まぁいいか。
「俺が、『狂王』だって言ったら・・・・・?」
そう言うとアイツは、馬鹿みたいにポカーンとした顔になりやがった。で、一拍置いて・・・。
「冗談言ってる場合か今!!!!?くだらない事言ってないでさっさと逃げるよ!!!!!」
キレた。いや、冗談ってアンタ・・・。
「マジだって、もし嘘ならもっとカッコいい奴を選んで名乗るよ。」
「え?」
いや、そんな不思議そうな顔するなよ、当然の話してるんだから。
「だから、だ。お前、『狂王』にどんな評判がたってるか知ってるだろ?」
そう、俺の名にはいつも暗い、血塗れた伝説がついて回る。そんなのを名乗っても一銭の値打ちもでねぇな。
「でも、その噂達も全部強さ上の話だ。アタシは、いくらなんでもお前さんがそんなに強いと思えないよ。」
素晴らしく失礼な奴だな・・・。
しょうがない。アッサリし過ぎてつまらねぇけど、この解決法を使うか。
「コレ。」
「え?」
「俺のギルドカード。」
「あ、あぁ・・・。えっと、・・・・・神風 豹牙ぁ!!!!?」
・・・最初に見せれば良かったか・・・?
「え、え、じゃあ、お前さんがあの!!?」
「そう、あの『狂王』だ。」
そう言った時、アイツの顔は明らかに変化した。
疑いから、確信、そして驚きへと。この先は見ないでも分かる。
どうせ、そこから恐怖へと変わり、絶望に変わるかその場で命乞いをするかのどっちかだ。そんなの見たくない・・・。
「さぁ、待たせたな。勝負しようぜ?泥土神。」
『遅すぎだろ。待ちくたびれたぜ、俺も読者も。』
メタな・・・。遂にモンスターまでもがメタ発言する世界へと変貌してしまったのか、腐ってやがる。
「そいつは済まなかった。じゃあ、すぐに片づけてやる。」
さて、逝くか・・・。
「ハジメヨウゼ!!!!!!!」
『待たせておいてその言葉か!!ヘドロ弾!!!!』
おっと、猛毒の弾丸か・・・。
「食ラウカ!!!ソッチコソ食ラエ!流星 粉砕脚!!!!」
ゴーレムの弱点である魔力供給の源(通称「ゴーレムの眼」)は、何故か決まって股間にある、そこを蹴り砕けば終了だ!
だが、俺の蹴りはアイツに当たる瞬間に、泥の中を通り抜けた。そして・・・。
『捕まえたぞ!!!』
「シマッタ!!?」
泥が絞まり、俺の脚を抜けなくしやがった、まさか・・・・・!!
『ふん!!』
ミシッ・・・・・バキバキバキバキ・・・・・・・・・・・!!!!
「ナッ!?」
やりやがった!俺の脚を砕いてきやがった。
「チぃ・・・。再生は出来るけど、時間がかかるぞ・・・。」
しかも、その隙に泥土神は・・・。
『土壁。そして、土槍。』
逃げ場を失くすのと、トドメ用の武器をしっかり作ってたよ。
「参ったな、死んだ。」
目の前に土の槍(硬度は岩。つまりは泥岩)が迫って来てるし、逃げ場もない。終わったな・・・。
と、その時。
「火遁 爆炎球の術!!!」
土槍がはじけ飛んだ。
次回、決着ついたらいいな。




