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隻眼の獣王  作者: yasao
One more smile
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カオスと笑顔

今年最後の投稿です。


さて、あの後やったコスプレショーもいつも通りアニキが壊れてアイに殺られて逝ったりで終わり。

「ちょっと!!何でそこカットなの砕牙!!!?」

怒るなよフェレ。ちゃんと理由があるから。

「だって、もう31日だぜ?クリスマスの話なんて書けるかよ。」

それに、非リア充の作者はこれ以上恋人達の日の話書くの辛かったらしいしな。

「まぁ、『彼女いない歴=年齢』の作者には酷よね。で、もう年の瀬だけど、何するの?」

今のセリフから分かるかも知れないが、この国には「大晦日」っていう日が無い。盛大に祝うのは正月三箇日だけで、大晦日は一部の地域が前夜祭で騒ぐ以外は普通の日なんだ。ここ、ダークウルフェン王国は前夜祭しない地域だし尚更な。

「よし、じゃあ蕎麦でも食うか?」

この国の文化では無いが、俺は毎年食ってるからな年越蕎麦。アレ食わねぇと年越せねぇよ。

「ソバって・・・・・・何?」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・!!?」

予想は、俺の斜め上を行っていました。

まさか、蕎麦自体が無いとは想像もつかなかったよ。蕎麦粉は市場にあったし、普通にあるのかと。

「蕎麦粉を使うのって、ポリッジでしょ?態々年末に食べるような料理でもないわよね?」

あぁ、この辺じゃあポリッジ作るのに使うのか。アレは日常で食うメシだもんな。

「まぁ、ポリッジでも蕎麦粉使うけど、ジャポネの方だとそれをパスタみてぇにしてスープに入れて食うんだよ。それが蕎麦だ。」

多分、吹雪なら知ってるだろうな、ジャポネ出身だし。

「なら、吹雪さんの所行くわよ。ソバが何なのか気になるし。」

「ハイハイ、分かったよ。」

もう、気にしないでおこう。地の文ネタは読者も飽きただろうし・・・。


















「で、何でウチの家にこんなに人が来てんねん・・・。」

そう言って頭を抱えてるのはこの家の主の冬野 吹雪。彼女が家兼店舗にしている武具屋「大和」にこんだけ人が集まりゃあ頭だって抱えたくなるわな。

俺とフェレが家に着いたら、既にそこにアニキとミンクがいた。アニキ曰く、

「ミンクが蕎麦が何なのかを知りたがった。」

らしいけど、アニキは蕎麦作れるだろ・・・・・。

「いや、そうは言うけど砕牙。蕎麦って作るの結構大変なんだぜ?蕎麦粉をしっかり煉らないと良い生地が出来ないし、その生地を均等な細さや長さで切るのも技術がいる面倒な料理なんだ。」

成程、よっぽど大変なんだろうな。あのアニキが料理関連でミンクに頼まれて、自分で作らず他人ひとを頼ってるくらいだから。

「で、何でそれでウチ来んねん!?ウチにその大変なヤツ作れってか!!?」

「まぁまぁいいじゃない?そんなに怒らないで吹雪さんも気楽にしなよ。」

そう言って慰めてるのは水面。その隣では琥珀が蜜柑を食いまくってる。

「そうだぜ。年の瀬に怒ってても何の利益にもならねぇよ。」

もっともだ。言ってることはもっともなんだがな・・・。

「怒らせてんのはアンタらや!!!」

デスヨネー・・・。

「全く、少しは吹雪さんの気持ちも考えたらどうですか?そんなに大勢で来られても迷惑なだけでしょう?」

そう言ったのは、やはりと言うべきかアイだった。流石は毎日敬語で喋ってる女だ。こういう常識はわきまえて・・・・アレ?

「アイさんや、ココはお前さんの家じゃないよな?」

「えぇ、当たり前じゃないですか。私にも家くらいあります。」

よし良かった、少なくとも家が無いからココに居候してるとかじゃなかった。

いや、そうじゃない方が大問題か・・・。だって・・・、

「じゃあ、何で他人ひとの家でお前は冷蔵庫から勝手に物出して食ってんだよ。」

言葉づかいだけかよこの女は。

「・・・・・駄目だよ?人の家の冷蔵庫を勝手に開けたら。」

そこで注意するのはミンク。ホント良い子だよな・・・。

「ミンクさん。あなたは約500年神殿に軟禁されてましたよね?」

は?何言ってんだコイツ・・・?

そんな俺達の疑問を無視して話は続く。

「でしたら、その間に世界の常識が変わっているという事態も容易に想像出来ませんか?つまり・・・。」

「・・・・・つまり?」

いやオイ。まさか、そんな暴論で片づけるつもりか・・・?

「そう。つまり、今の時代では他人の家の冷蔵庫を開ける行為は何も不自然でマナーに反した行為ではないのです。」

「そんなワケあるかぁ!!!!!!!!?」

おぉ・・・、叫ぼうとしたらアニキに台詞盗られたよ。

「テメェ、俺のガキに何吹き込んでんだゴラァ!!!」

いつからミンクはアニキにの所有物になったんだろう・・・?

「何、とは異なことを。私は常識を教えているだけですよ?」

「その常識が大間違いだって言ってんだよ!!!」

そんな調子が続く言い争い。終わる気配の無い無益な争いに、遂にキレた奴がいた。

「じゃっかぁしぃ!!一辺黙らんかいゴルァ!!!!!!!!!!!」

その吹雪の一声と共に投げられた「鮫牙」は、真っ直ぐ飛んでいき・・・・。

「へ・・?あ、ぎゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・!!!!!?」

アニキにブチ当たって遥か彼方へ飛んで逝きました。

静まり返る場、肩を怒らせて台所へ消える吹雪、帰ってこないアニキ。

そんな空気の中、笑い声が聴こえた。

「ふふふふふふ・・・。こんな年越しは初めてです。賑やかでいいですね。」

そう言って朗らかに笑うアイを見て、俺は本当に良かったと深く思うのだった・・・・・。






















「あ、聖夜神サンタクロースの墓作るの忘れた・・・。」

因みに、この世界の冷蔵庫の原動力は制作者が練りこんだ氷の魔法です。

冷凍庫はありません。

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