「強姦魔殺し」と「狂王」と「骸神」
怒らせたら怖いベスト3?
蹴破られた扉が、音を立てて地に落ちる。その瞬間、凍り付いていた場も音を立てて動き出した。
「き、『狂王』・・・・・・・・神風・・・!!?」
悪漢共が青ざめた顔で呟く。そう、そこに立っていたのは・・・・・。
「テメェラァ・・・・!!!オレノみんくニ手ェダシテ、タダデ済ムトハ思ッテネェヨナァ・・・!!?」
ドロンとした目を異常に鋭く光らせた、『狂王』神風 豹牙その人だったのである。
「・・・・・豹にぃ・・・。」
こちらは少し嬉しそうだが・・・。
「う、嘘だろ・・・。あの、王都大決戦で最も多くの被害者を出した二大人間兵器の片割れが・・・。」
「こ、このガキの・・・・保護者ぁ!!?」
こちらは顔面蒼白で怯えていた。まぁ、当然ではあるが。
その時、男がもう1人蹴破られた扉から入ってきた。
「ハイハイ、取りあえず落ち着けアニキ。そんな恐ろしい面でミンクに会う気か?」
そう言って現れたのは黒い髪を紐で1つに括り、着流しを身に纏う隻眼の男。そう・・・・。
「せ、『隻眼の獣王』獅子王 砕牙ぁ!!!?」
「悪夢でも見てんのか!!?何で二大人間兵器がこんな所に揃うんだよぉぉ!!!?」
今度こそ顔を蒼を通り越して真っ白にした2人の悲鳴に、砕牙が振り向き、
「五月蠅い。」
一太刀で手前の男の頸を撥ねた。
ゴプ・・・!ブシャアァァァァァァァァァァァァァァ・・・・・・・・・・・・・・!!!!
一拍置いて胴から噴水の様に鮮血が噴き出る。その血を浴びながら、砕牙は残った者に言う。
「俺が豹牙の事何て呼んだか分かるよな?『アニキ』だ。俺は神風 豹牙の義兄弟なんだよ。だったら、そのアニキが大切に育ててる女の子を攫った連中を、許すワケにはいかんでしょうよ。」
そう言って笑う砕牙。その顔は、知ってる者は知っているだろう「強姦魔殺し」の顔だった。
「あ、あぁ・・・・・。」
今や最初の勢いがすっかり消えて逃げ腰の男達だが、それを逃がさないのがこの男だ。
「オイ逃ゲルナ。キッチリブチ殺シテヤルカラヨ。」
そう言って振り上げた腕を振り下ろす豹牙。
ゴチャ・・・・・。
嫌な音を立てて頭が潰れ、上を失った體が力無く崩れ落ちた。
「う、嘘だろ・・・?何でたかがアームハンマーで・・・。」
「馬鹿!!神風の伝説を知らねぇのか!!?手刀で鉄を斬り、蹴りで山脈を砕き、地盤を持ち上げると謳われる怪力の化け物だぞ!!!?」
刹那、途轍もない熱量の炎が叫んだ男を包み、男は一瞬で灰も残ることなく消えた。
「「うわぁぁぁぁ!!!?」」
怯えて後ずさる男達。
「ン?今ノ、砕牙カ?」
炎を使うような奴が1人しかいないこの状況、豹牙の問いはもっともなのだが・・・。
「いや、俺は何もしてねぇけど・・・?」
当の本人ですら起こった事態に唖然としていた。
「エ・・・?ジャア誰ガ?」
2人が目を向けたその先には・・・。
「・・・・・もうこれ以上、豹にぃを化け物って呼ばないで!!」
凄い形相で杖を構えるミンクの姿があった。
「・・・・・あれ?ミンク?」
思わず目が点になる砕牙。まぁ、ソレが普通だと思う。
「・・・・・どうしたの砕にぃ?」
「オ前、気属性ジャナカッタノカヨ・・・?」
豹牙はやはりどこかずれていた。
「・・・・・それは、骸神だったから。私は本当は火と、その進化属性炎の魔法を使うの。」
そう言ってドヤ顔するミンク。元骸神だったからか、殺人への躊躇はなさそうだ。
そのあまりにも間の抜けた光景に、思わず豹牙も「狂人モード」を解除した・・・。
「あ~・・・。そうなの・・・。エライね~・・・。」
そう言って頭を撫でてやると嬉しそうに目を細めるミンク。それはとてもほのぼのした良い光景だった。
「は~い、どこ行こうとしてんだ~?キッチリ死んでもらうぜ~♪」
「「ちょっ!?待って・・・!!」」
「うるせぇよ♪」
ザス・・・・!!!
後ろで砕牙がこんな事してんければ・・・・・・。
次回は、大晦日ですね。
投稿出来たらいいけど・・・。




