少女の過去 ~消えた表情~
投稿遅れて申し訳ございません。
今日は2話投稿しますので。
「・・・・・・・クリスマス、ですか。」
この時期は気が重くなる・・・。別に楽しんでいる人達に水を差したり非難したりするつもりはないけれど、私は楽しめない。むしろ、早くこの夜が過ぎ去って欲しい。私に思い出させないで欲しい、「あの日々」を・・・・・。
「あ、バケモノがいるぜー!!!」
「ホントだー!!」
「オイ、化け物!さっさと死んじまえ!!!」
いつもの様に飛んでくる罵声と暴力。もう慣れたから大丈夫だけど、悲しいな・・・。私が認められて無いみたい・・・。
「あ!コイツ泣いてるぞ~!!」
「バケモノが泣いてるんじゃねぇよ!」
「涙見せる資格があると思ってるのかぁ!!?」
泣いても許されない。こんなのって・・・!!!!
「あぁ!?何なんだよその目はよぉ!!」
「バケモノのクセに生意気な目ぇしてるじゃねぇか!!!」
怒っても許されない・・・。じゃあ、どうすればいいの・・・・?
そんな時、いつも私を庇ってくれる子がいたの。
「止めなよ!!!そんなことして何が楽しいの!?」
その子は、私より2歳も年下なのに凄いの。大きな男の子にも立ち向かって行って、女の子なのにソレに勝っちゃうの。綺麗な琥珀色の目をした女の子・・・。
「何だよ~!お前には関係無いだろ男女!!」
「うるせぇ!!お前ら、何で耳が俺らと違うだけで苛めるんだよ!!!」
ちょっとお口が悪いけど・・・。
でも、そんな1人の友達のおかげで、私は毎日暮らせた。
でも、そんな日々も脆く崩れた・・・・・・・・・・・・・・・。
あるクリスマスの日。いきなり孤児院に盗賊が入って来て、その女の子を攫って行っちゃったの。それっきりその子は何処にいるか分からないまま・・・。
1番落ち込んでたのは神父さん。実は、あの子本当は神父さんの子供だったんだって。聖職者が子供出来たら駄目だから孤児院に入れてたんだって。
それから、私への苛めに神父さんが混ざるようになった。
「貴様のせいで娘は・・・。貴様のせいで娘は・・・!!!」
そう言って泣きながら私を殴る神父さんに、私は抵抗できなかった・・・・・。
あの日から私は表情を消し、孤児院を飛び出して冒険者になった。そして今、すばらしい仲間と、最愛の人を得ている。だけど、この顔の表情は戻らない・・・・。
「みなさんからは、面白くない奴と思われてるでしょうね・・・・。」
誰もかれも、豊かな表情をしている。ある1人などは、ほとんど元の顔が分からないくらいに・・・。
そんな中で私だけ無表情。つまらないだろう、面白くないだろう、・・・・嫌われてしまうかもしれない。
「そんなの、嫌だ・・・。」
思わず声に出す。目から涙がこぼれた。
みなさんとずっと一緒にいたい。嫌われたくない、もう1人になりたくない!!!!
その時、ドアをノックする音が聞こえた。
さて、作中の「女の子」はどうしてるんでしょうねぇ。




