味方がいない
題名通りです。
街に聖歌が木霊し、緋と碧の飾りが輝く。人々の顔は期待に輝き、街を独特の活気が包む。
「そんなクリスマスに、何で仕事しねぇと駄目なんじゃコラァ!!!」
朝からはじめてもう昼だぞ!世間は休暇だってのに!!
「コラァ、じゃないでしょ?最近は全然書の仕事してなかったんだから自業自得よ。」
分かってる。分かってるが腹が立つ。それに1つ分からねぇこともある。
「大体、何でお前がここにいるんだよ。フェレ。」
さっきからずっと隣で墨すってるのは助かるけどね。
「別にお礼なんていいわよ。ボクジュウで書くより良いんでしょ?だったらこれくらい。」
「台詞に突っ込めよ!!!」
ついに地の文>台詞になる日が来たのか!?おかしいよその風潮!!!
「まぁ、冗談はさておき。実は水面ちゃんに呼ばれて来たの。何でも、『クリスマスパーティー』をやるんですって。」
なるほど。アイツはイベント好きだもんな~。この前のハロウィンの発案者も水面だし。
「で、今回は何するつもり?水面ちゃんから聞いてるんでしょ?」
「いや、聞いてはいるんだけどな・・・。」
聞いてはいるけど、アイツ何か訳分からん事言ってたしなぁ・・・。何なんだ?
「とっておきの作戦って・・・。」
「お兄ちゃんまだ気付いてないの!?」
「うぉわ!!!?」
びっくりしたぁ・・・。いきなり隣に出没しやがった。
「人をお化けみたいに言わないでよ!」
「悪い・・・って、また地の文にツッコンでるし!!!」
これはそろそろ諦め時なのか?
「にゃはははは。相変わらず賑やかやなぁ。邪魔すんで~。」
そう言って入ってくる吹雪。久しぶりだ、色んな意味で。
「ちょっと、気にしてる事言うなや・・・。」
落ち込んじまったよ。まぁいいや。
「師匠~。出来たか~?」
琥珀も降りてきた。2階にいたのか。
「あぁ、もうすぐだ。それはさて置き、お前何で2階にいたんだ?」
家の2階はただの物置だ。あんまし行くような場所でもない。
「ん?水面に頼まれてな、飾りを持ってきたんだ。で、2階の窓から中に入ったってワケ。」
「あっそ・・・。」
その飾りは多分タダなんだろう。流石は「琥珀色の閃光」だ。
「照れるぜ。」
「だまらっしゃい!!!」
全員ツッコムんだな!味方はいないんだな!!!
「泣くなって。俺は地の文興味ないから。」
「・・・・・安心して。味方はいるよ?」
「アニキ・・・、ミンク・・・。お前らありがとう!!!」
そうだ!!俺にはちゃんと地の文を読まない仲間が・・・・・アレ?
俺、地の文の事声に出して言ったっけ?まさか・・・。
「ん?どうした砕牙?」
「・・・・・バレた?」
ミンク・・・。トドメを刺してくれてありがとう・・・。
「貴様ら2人共地の文読んでるじゃねぇかぁ!!!」
結局味方は0かよ!!
「じゃあ話始めるよ~。ハイそこ!コントは謹んで!!」
「黙れ!誰のせいで始まったと思ってんだぁ!!」
第一、これコント扱いか!?そこは「私語は謹んで」だろ!!
「ちょっと、うるさいわよ砕牙。」
「もうちょっと静かにしなや砕牙・・・。」
「うるせぇぞ師匠。」
「全く、それでも俺の義弟か?」
「・・・・・うるさい。」
・・・・・何か、もうどうでもよくなってきた。何だよ、味方いねぇじゃん・・・。畜生・・・。
「何かお兄ちゃんが沈んでるけど、無視していこう。まず・・・・・・」
鬼畜妹から出た今回の計画。それは・・・、余りにも凄いものだった・・・。
砕牙、気の毒だ・・・。
まぁ、いつも豹牙が被ってる被害を被って貰っただけですがね。




