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隻眼の獣王  作者: yasao
聖夜競争
103/148

古代の力

今回でこの章終わりです。

「さて、終わった終わった・・・・・。」

何なんだろう、キッチリ事が終わったのにこの胸に残る罪悪感は・・・・・。

「アイツ、結構いい奴だったのな・・・。」

流石にアレはやり過ぎたかもしれない。まさかあんな手に引っかかるとは思わなかったんだ。

「ま、過ぎた事を悔やんでも仕方ねぇ。それよりアイツら遅いな。」

トナカイ倒したんならもうこっちに来てもいいと思ったんだけどな。まさかまだ伏兵がいたのか?

なんて考えは次の瞬間に消し飛ぶ事になった。

「お~い、師匠大丈夫かぁ~!!」

「私達は勝ったよぉ~!!」

・・・・・この時、俺はさっきの聖夜神サンタクロースの気持ちが分かった。

「・・・・・・今度、墓でも作ってやろう・・・。」

それが、あの憐れな爺へのせめてもの慰みになるだろうから・・・・・・。
























「え?知らない魔法が使えた?」

雪山を歩いて下る途中、水面が俺にこう言ってきた。「今まで使った事どころか存在すら知らない魔法が使えた。」と。

「うん。ホントに全然知らない魔法だったんだけどね、威力は凄かった。水の龍が出てきて全部呑み込んで洗い流しちゃったもん。」

「それは凄いな。」

しかし、どんな魔法だ?水龍を出すんなら水龍召喚ハイドロゲドンがあるけど、あれは一直線の魔法だから全部呑み込むなんて不可能だし、全部呑み込むんなら大津波アクア・テンペストがあるけど、龍とは 見た目がほど遠い。

「ホントに知らないヤツだったのか?覚えたけど使ってなくて忘れたとかじゃなくて。」

「お兄ちゃんと違うからそんなことしないよ!!!」

「俺もしねぇよ!!」

失礼な義妹いもうとだまったく・・・。

「そう言えば、俺にも似たような事があったぜ。」

「何?」

琥珀の話によると、トナカイと戦った時、カッとなって咄嗟に唱えたのが全く知らないスキル名で、結んだ印も知らないものだったという。しかも、発動から終了までの記憶が無いというオマケ付だ。

「それ、カッとなってたから覚えてないとかそう言うオチじゃないよな・・・・。」

「あのなぁ・・・。師匠じゃねぇんだから・・・・。」

「俺もそんなことならねぇよ!!何その呆れたような口調!!!?」

この弟子も相当失礼だな!!

「で、どんな呪文で、どんなスキル名だったんだよ?お前らが知らねぇだけかも知れねぇだろ?」

実際、使える属性の多さが原因か、俺はダントツで多くの魔法やスキルを知っている。これで俺が知らなかったら、それは大惨事かな・・・?

覇崩水龍ムルカム・カノン。」

「秘術 体内門“開”。」

「え?」

マジかよ・・・。それって・・・・・・、

「古代の力じゃねぇか・・・・。」



















「ふぅ、帰ってきた。やっぱり我が家が1番だな。」

特に雪山なんてクソ寒い場所にいたら尚更な。俺は1番我が家が大好きだ。

「そうだね。でもお兄ちゃん・・・・・・。」

ん?水面が不服そうだな。どうした?

「師匠、何か忘れてねぇか・・・?」

琥珀まで、俺が何か忘れた?そんなんあったかな?

「俺、何か忘れ物した?」

「「そうじゃ無くて!!!」」

あれ?忘れ物もしてない?なんだったかな・・・・・。

「まさか、マジで忘れたのか師匠・・・?」

「『古代の力』の事!!お兄ちゃん全然教えてくれないじゃない!!!」

あぁ、アレか・・・。どーすっかなぁ、言えないよなぁ昔に封印された筈の禁術だなんて。

「別にもうよくね?結局それ使って勝てたんだから。」

「良くないよ!!今後もそれ使って戦ったら戦力の向上につながるよ!!!」

「それに、何か体に後遺症が残らないかとかも分からねぇしよ・・・!」

そんなこと気にしてたのか。

「大丈夫だ。後遺症は無いし、1つの魔法に頼っても強くはなれない。じゃ、おやすみ~。」

そう言って布団に入る。後ろで何か騒いでるけど、知らねっと。























この時は思ってもいなかった・・・。

まさか、この判断が世界の破滅を招くとは・・・・・・。

また伏線を・・・・・。

俺の馬鹿!!!!

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