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処刑された悪役令嬢、三年前に死に戻ったので王国ごと選び直します  作者: ピラビタ


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7/10

王国の歪み

夜更け、ヴァレロの執務室は灯りが一つだけだった。


「……王太子暗殺未遂事件」


ヴァレロは、書類の束を机に置きながら言った。


「三年後に起きる、と君は言ったな」


「はい」


私は頷く。

けれど、これまでと違い、胸の奥に嫌な感覚があった。


「その事件だが」


ヴァレロは、紙を一枚こちらに滑らせた。


「水面下では、すでに“準備”が始まっている」


息が詰まる。


「そんなはずは……」


未来では、もっと後だった。

今はまだ、誰も動いていないはずだった。


「未来は固定されていない、ということだ」


ヴァレロは淡々と告げる。


「君が未来を使った時点で、歯車は前倒しになった」


――私のせいだ。


私が選び、私が切り、

私が動いたから。


王国は、静かに歪み始めている。


「……それでも、進みます」


声が震えないよう、唇を噛む。


「止まれば、もっと酷い未来になる」


ヴァレロは私を見つめ、短く言った。


「ならば、最後まで責任を持て」


その言葉は、脅しではなく忠告だった。


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