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処刑された悪役令嬢、三年前に死に戻ったので王国ごと選び直します  作者: ピラビタ


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6/10

最初の犠牲

最初の犠牲は、

名もなき官吏だった。


未来では、不正の罪をすべて押し付けられ、

秘密裏に処刑される男。


私は、その事実を知っていた。


ヴァレロに告げれば、助けることもできた。

だが、そうしなかった。


「切るのか」


ヴァレロは淡々と問う。


「……はい」


「情があるなら、今言え」


私は、首を横に振った。


「ここで守れば、もっと多くが死にます」


嘘ではない。

それでも、胸は痛んだ。


数日後、男は捕まり、裁かれた。

歴史は変わらない。


だが、一つだけ違う。


――今回は、私がそれを選んだ。


夜、一人で部屋に戻り、私は吐いた。


手が震える。

それでも、涙は出なかった。


「……これでいい」


誰にも聞かれないよう、小さく呟く。


悪役でいい。

冷たい女でいい。


生きるためなら、私は何でも選ぶ。

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