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処刑された悪役令嬢、三年前に死に戻ったので王国ごと選び直します  作者: ピラビタ


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4/10

未来を売る女

宰相ヴァレロは、私を客としてではなく、

危険物を見る目で見ていた。


「未来を知っていると言ったな、ルシア」


「ええ」


机を挟んで向かい合う。

この距離で、私は三年後に処刑される。


不思議と、恐怖はなかった。


「では聞こう。その未来とやらを、何に使う」


私は一瞬だけ迷い、そして答えた。


「売ります」


ヴァレロの視線が鋭くなる。


「情報を、ですか」


「ええ。あなたに」


それは、命綱を差し出す行為だ。

同時に、首輪を自分で嵌める行為でもある。


「明後日、北区の穀物倉庫で横領が発覚します」

「……」


「関係者は全員、あなたの派閥です。切られる前に、切ってください」


沈黙。

やがて、ヴァレロは低く息を吐いた。


「君は、自分が何をしているかわかっているな」


「ええ。あなたの敵を、減らしています」


それは、私自身の敵を増やすことでもあった。


――これが最初の一手。


未来を知る令嬢ではなく、

未来を“使う”女になる。

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