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処刑台の向こう側
同じ場所だった。
三年前、私が死んだ処刑台。
今、私はその下に立っている。
処刑される者は、私ではない。
「……これでいいのか」
ヴァレロが、隣で呟いた。
「はい」
私は答える。
「少なくとも、同じ未来ではありません」
群衆のざわめき。
だが、恐怖はなかった。
私は、生きている。
選び続け、壊し続け、
それでもここに立っている。
処刑台を見上げ、私は思う。
――これは、終わりじゃない。
ただの、選び直しだ。
私は静かに呟いた。
「次は、この国が選ばれる番です」
ヴァレロは、わずかに口元を緩めた。
それが、
この歪んだ同盟の答えだった。




