おばあちゃんからのオルゴール
「奈々子、おばあちゃんからなにか届いたよ」
お母さんから小包を渡された。
おばあちゃん元気にしてるのかな?
なんだろう?
私は不思議に思った。
お母さんから小包を受け取って、階段を上がり自分の部屋に入った。
私は森奈々子、高校3年生。
文系の大学を目指して勉強中。
小包を開けてみるとオルゴールが入っていた。
私はなぜか興味が湧いた。
そして小包の中には、手紙が添えられていた。
「なんの手紙だろう?」
私はオルゴールを回した。
オルゴールの金属の少し冷たい音色が部屋中に響いた。
なんの曲だろ?聞いたことはあるけど…。
手紙を読んでみようと思った。
拝啓 森奈々子様へ
お元気ですか?私は元気に生活しています。
高校の勉強、頑張っていますか?
先生に怒られていませんか?
あなたがすくすくと成長して行くのを願ってます。
突然ですが、あなたにプレゼントを贈りたいと思いました。
あなたに私の大切なオルゴールを贈りたいと思います。
50年前戦争がありました。
戦争に行く前に、おじいちゃんからプレゼントを貰いました。
それは、小さなオルゴールでした。
おじいさんから、僕が戦争から帰って来るまで、オルゴールを聞いて我慢しろと言われました。
私はおじいさんが戦争から帰って来るまで、オルゴールを聴き続けました。
辛い時は、おじいさんのことを思いオルゴールを鳴らしました。
私は、オルゴールを聞いておじいさんの無事を願いました。
戦争が終わりました。
私は心配しました。
もしおじいさんが戦争で死んでしまったらと心配していました。
でも心配は安心に変わりました。
おじいさんは元気に戦争から帰って来ました。
それから私たちは、結婚しました。
子供が産まれて、家族4人で一生懸命に生きました。
そしてあなたが生まれました。
あなたに私の大切なオルゴールを贈ります。
大切に使ってね。
あなたが大好きなおばあちゃんより。
私はもう一度オルゴールを鳴らした。
オルゴールの金属の暖かい音色が部屋中に響いた。
私は涙が出た。
おじいちゃんとおばあちゃんの笑顔が浮かんだ。




