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16話

(おや?私に対して心を開き始めてるってことでいいんですかね?)

その日の夕食を終えて

カイルくんと一緒に温泉に向かうことしました。

まあ、実際この世界に来る前は大工でしたのである程度は腕っ節はいいほうです。

筋骨隆々とまではいきませんが。

その肉体美にカイルくんは

「おっさんはやっぱただもんじゃないな」

というのです。

「そうでしょうか?」

なんて照れてしまいましたが、初めて見たロゼさんのほうが皆さん釘付けでしたけどね。

それにしても嬉しい言葉もいただいたのです。

「旅慣れているようだがそういう仕事をしていたのかね?」

タクミのことについて話してくれたリアーナの言葉に笑みを濃くしてしまっているカイルに対して即答するのであった。

「いえ」

冒険者ギルドには中々の実力者と認識されてしまったことから俄然やる気が増している様子。

ギルド内での依頼を受注することにしていること。

翌日の午後にまた話し合いしたいと言われたことに戸惑いを見せていましたがどうやら研究者時代に行っていた仕事のチームメンバーたちに会えそうなのでしょう。

彼の顔を見て察した私は快諾することにしたのだった。

「それでは今日の宿を探しに行きましょうかね」

近くの屋台で豪快な食事をしていたカイルは急いで食べると私を追いかけてきたのである。

私も先程の屋台で買い込んでいたので彼らもいきなり別れるわけにはいかないとのことでしたから、私の後ろをずっと付いてきている様子のカイルさんです。

(あのう……先程から妙に見られてる気がします)

変な行動した覚えはないのですが少し変に思われているのかもしれません。

(これはやはり腹を下したことを伝えておいたほうが良いのかもしれないですね……)

そう思い視線を下に動かして

「あの、カイルさん」

っと名前を読んだ瞬間に彼もまた辺りをキョロキョロと見渡していたので私も不思議に思っていると

「おやっ!?もしかして今?」

私は彼にそう聞き返してしまったのです。

しかし私のそんな心配はどうやら杞憂だったようですね……。

「いや、違うって。それよりもさっき何か言おうとしてませんでした?」

逆に彼に問いかけられるのだった。

「ああ、そうですね?実は数日前に同じことがあったのですが私の聞き間違いかもしれないですね」

そういえばその話をしている途中だったのを思い出した私はこの際に彼に聞いておくことにしたのだ。

「どこまで話してたか覚えてます?」

そう言うとカイルさんは考え込むのだがすぐ閃いたのか私に笑顔を向けたのだ。

「たしかおっさんは冒険者じゃなかったっていう話じゃなかったですか?」

そう答えた彼に頷き私は答えることにした。

「そうでした。その時にも少し言ったと思うのですが実は私にはとても仲間と言える者が一人だけいたんです」

そう言うと何か悲しいことを思い出したような顔をした彼がそれに反応したのだ。

「あ……そうなんですか?そいつは残念でしたね……」

言葉を濁らせるような彼の態度からあまり聞かないほうが良いのかもしれないということが感じ取られた私は感謝してそこで話を止めることにしたのだ。

(でもね、カイルさん、貴方なんですがね)

これが神様の力なのだろうか?なんと言うかタイミングが良すぎます。

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