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11話

と思ったので思い切って聞いてみることにした。

すると意外な答えが返ってきた。

「いや、私も詳しくはわからないんですよ」

そう言ったのは若い男性職員の方だった。

(ふむ、やはりそうか……)

私は考え込んでしまったのだ。そんな私を心配に思ったロゼさんが声を掛けてきたので、ひとまずギルドを後にしたのだった。

(とりあえず一度宿に戻ろうか……)

そう思ったのだが宿の手前でロゼさんに出会ったので彼女に尋ねることにした。

「ロゼさん、宿の食事ってもう作ってありますかね?」

私の質問を聞いた途端、彼女の表情がぱっと明るくなったのが見えた。

(可愛いらしい人だ)

そんなことを考えながらも私が返事を待っているとロゼさんが答えてくれた。

「えっと、そうですね……カイルは別としてあと2食分ほどなら出せますが?」

(そうか、流石に私のためだけというわけではないか)

私は複雑な気分になってしまったがこれは仕方のないことだろうと思い直すことにした。

(とはいえ一度は食べてみたいですね)

と考えたのでこう尋ねた。

「じゃあ、お願いしても良いですか?代金は私が持つので大丈夫ですよ」

すると彼女は嬉しそうに頷いたのだった。

初めての依頼から帰宅

6日目(冬)

私が宿の食堂へと足を運んだときにはすでに食事の用意が出来ており、美味しそうな匂いが部屋中に広がっていた。

(これは楽しみになってきたぞ)

そう思った時、ちょうどロゼさんも厨房の方から姿を現したので一緒に食事を頂くことにした。

席に着いて料理を見るととても綺麗に盛り付けられていた。

「すごいですね……」

私は思わず感嘆の声をあげてしまったのだがそれを聞いたロゼさんは嬉しそうに微笑んだ。

(しかしカイル君の分だけないようだが……まぁそこは気にしないとしよう……)

1人増えたのでカイル君を呼んでもらおうとしたのだが、ロゼさんはここに来れるものか悩んだ後あきらめたのか部屋へ戻るようであった。

(ふむ、カイル君に何かあったのかもしれませんね……)

心配なので後でこちらから確認することにしましょう。

(それよりも冷めない内に料理を頂くとしますか)

私はスープをスプーンですくって口に運んだ。

一口飲んでみると……

「ん!?これは美味しいですね!」

思わず言ってしまうほどの味であった。

(これは……もしかして……!)

と少し期待を込めて他の料理を口にしたのだがどれも非常に美味しかったのである。

(これは……ロゼさんには頭が上がりませんな……)

それからあっという間に料理を平らげた後、カイル君の部屋へと訪れたのだ。

(カイル君は大丈夫でしょうか?)

(心配ですね……)

そう思いつつ扉をノックすると部屋の中でバタバタとしている様子であることがわかった。

(何かあったみたいですね)

と思い扉から離れることにしたのだがその時声が聞こえたような気がしたので私は耳を澄ますことにした。

『おい……早くしろ!!』

カイル君が誰かと口論しているような感じであったがよく聞き取れなかったのでロゼさんに尋ねてみることにした。

「すみません、今何か聞こえましたけどカイル君何かあったんですか?」

(緊急の案件だとでも言うのでしょうか?)

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