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手放したペンダント  作者: ぼんちゃん
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クラス替え

いよいよ3年生初日。春休みは本当にあっという間だ。

先生たちの異動に伴って、離任式で1日だけ学校へ行った。

変わらず優とは2日に1回は遊んでいた。


クラス発表は、8時になると昇降口の窓ガラスに名簿が貼り出される。自分の名前を探して、新しい教室へ入らなければならない。

自分が何組になるのかドキドキだ。8時前に到着した。いつもは朝読書ギリギリに登校する子も、この日だけは早く来る。

「おはようー!何組かな?同じだといいね」

そんな声があちこちから聞こえてくる。


「おはようございまーす!名簿を貼るので、押さずに順番に見て教室へ入りましょう」

先生も早くから外で騒いでいる児童を見かねて、少し早めに用意をしてくれたようだ。


自分の名前を1組から順番に探していく。

1組…、2組…、3組…、4組…、あった。3年4組になった。4組まで名前が見つからないと、少し不安にもなる。

すぐにシューズに履き替えて、4組の教室へ向かった。

「ふぅ。なんだか緊張するなあ…」

教室へ入ると同時に、

「紗矢!同じクラスになれたね」

知輝の声だ!知輝と同じクラスになれたんだ。自分の名前を探すことで精一杯だったので、同じクラスに誰がいるかを確認していなかった。

「知輝おはよう。また一緒のクラスになれて嬉しい」

名簿順の座席配置なので、席こそは離れてしまったものの、同じクラスになれただけで満足だった。


幸運なことに、担任の先生も変わらず、私にとって居心地の良いクラスだった。

優とは離れてしまったが、後々聞いた話では、同じクラスになってしまうと依存しすぎてしまうからと、あえてクラスは離してもらうようにお互いの両親がお願いをしていたようだった。おかげで今でも仲良しだ。


楽しい1年間になりそう。そんな最高なスタートを切った1日だった。

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