第34話 彼、たまには一緒に食事
「いや〜、最近は忙しくて疲れたね」
「そうですね。たまにはゆっくり飲むくらい出来ないと、ストレスが溜まっちゃいますね」
「全くだよ。」
二人はお花見の後で入った店に来ていた。
ここなら、誰にも会わずに過ごせそうだな。
いい店を見つけたもんだ。
「いつも中原さんも遅くまで付合わせちゃって悪いね」
「構わないですよ、仕事ですから。その分お給料になりますから、稼ぎどきです」
「それは俺もだな。じゃあ今日は少し贅沢に食べちゃおうか」
なんて言いながら、注文するものはいつもと大して変わらないのだが。
「あれ、結局いつもの感じですね。贅沢じゃないですよ」
「ははっ、そうだね。何となくそうなってしまった」
「じゃあ、最後には何かデザートを食べませんか?」
「あ、いいね」
「甘いものは疲労回復にもいいし、ぜひ食べてから帰ろう」
「予想はしてたけど、このまま進むと、ゴールデンウィークも多少出勤になりそうだけど、中原さんは大丈夫かな?」
「大丈夫です。そんな予感はしてましたし」
「この日は予定が入ってるとか無いのかな?」
「全部出勤だと困りますけど、休める日があればどうにかなります」
「それならよかった」
「藤井さんは大丈夫なんですか?」
「毎年ゴールデンウィークなんて家でだらだらしてるだけだから、全然平気だよ」
「出勤した方がかえって充実しちゃう感じですか」
「そうかもね。でも、体は休まらないから、一段落したら、後で代休は当然もらおうね」
「そうですね、後でゆっくり休みましょう」
「でも、休日出勤、それもゴールデンウィークなんて会社も人が少なくて寂しそうだね」
「そうなんですかね。じゃあ、静かな中、集中して仕事するしかないって感じですね」
「そうだね、電話もかかってこないし、人から話しかけられることもないから集中はできそう」
「ぜひ頑張りましょう」
「さて、そろそろ、シメのデザートにしようか」
「そうですね。食べて早めに切り上げましょう」
そうして、二人は帰ることにした。
「今日はお疲れ様でした。」
「お疲れ様でした。明日からもよろしく」
「はい、頑張りましょう」
明日も忙しいだろうな、、、




