第20話 彼女、酔わす
誕生日の話をした後も、まだ時間はあるわね。
「グラスあきましたけど、何にします?もしワインでよければ私も飲むのでボトルで頼んじゃいますか?」
「そうだね、まだ飲むならその方がオトクかもね」
「赤でいいですね」
どんどん飲ませて酔わせちゃおっかな。そうしたら色々話してくれるかも。
ボトルが来たわ。早速ついじゃおう。
「どうぞ」
「ありがとう。中原さんも」
と言いながら、私についでくれた。
「お酒は強いんですか?」
「特別強くないけど、弱くもないかな。中原さんは?」
「私も同じですね。強くも弱くもないです」
そして、しばらくは美術展や会社、お気に入りのYouTubeやインスタ、音楽、スイーツなど色々な話をし、盛り上がった。当然、お酒もすすんだ。そしてワインもボトル2本目を追加。
随分飲んだわ。かなり酔ってきたかも。藤井さんも酔ってるかな?目つきが少しトロンとして眠そうな感じがするわ。
「結構飲んじゃいましたねぇ。結構酔いが回っている感じがします」
「俺もそうかも」
「明日は起きられなかったりしないですか」
「多分、大丈夫だよ。まあ、何も、予定はないから、ゆっくり、寝てても問題ないし」
話自体は普通だけど、これは藤井さんも酔ってるな。よーし。
「今日一日潰れちゃったし、明日は誰かとデートしたりとか無いんですか?」
「前もそんなようなこと言ってたよなぁ。そんな相手なんていないよ」
「そうですかぁ」
「その前に、奥さんはいないんですか?」「結婚してないよ」
あぁよかった。そして前は教えてくれなかったことを答えてくれてるわ。飲ませ作戦成功ねぇ。
「中原さんは、明日は、用事はないの?」
「特にないですよ」
あら、私のことを気にしてくれてるの?嬉しいわっ。
「それならよかった~。そろそろ帰ろうか。だいぶ酔ってるみたいだけど、ちゃんと帰れる?」
「大丈夫ですよ」
さすがに帰れないほど酔っ払ってはないわ。
帰れないとか言ったらお持ち帰りになるのかしら。いやいや、多分家まで送ってくれたりとか迷惑をかけるだけね。しっかり自分で帰らなくちゃ。私ったら何を考えてるの?
「じゃあ、そろそろ帰ろうか」
「はい、そうしましょう」
そして、解散となった。
やばい、多少記憶があやふやだ…




