第18話 彼、スイーツ
パンケーキ屋に入った。パンケーキなんて初めてだぞ。一緒に入る相手もいないし、ひとりでは絶対に入らないからな。
店のドアを開けてみると、女性だけか、男女の組合せばかりで想像通り。中原さんは嬉しそうに入っていく。
メニューを見ると、パンケーキにも結構種類がある。プレーンから色んなフルーツやクリームが乗ってるのまで、色々あるんだな。
「何にしますか?」
「プレーンパンケーキとコーヒーで」
「私はフルーツパンケーキと紅茶にします」
オーダーを済ませ、
「コーヒーか紅茶だとコーヒー派ですか?」
「だね。紅茶も嫌いじゃないけど、両方あったらいつもコーヒーを選んでしまうな」
「今更ですけど、甘いものは大丈夫でしたか?」
「甘いのも結構好きだよ。この手の店にひとりで入らないけどね」
「好きならよかったです。無理につき合わせちゃってたら申し訳ないですから」
その後、パンケーキを食べ始めた。
「少しずつ、味見で交換しませんか?」
「いいよ」
少しずつ交換したけど、俺と交換で抵抗無いのかな?
全部食べ終えた。たまにはスイーツもいいな。
「美味しかったよ」
「そうですね、種類も多かったし、このお店に来られてラッキーでした。初めてのお店でしたけど、満足です」
今日は傍から見たらデートだよな。
美術展行ってショッピングしてスイーツ食べて、デートコース以外の何ものでもない。中原さんは俺とこういうお出かけしていいのか?美術展はともかく、その後は中原さんから誘ってきたんだし、良かったんだよな。
服の感想を俺の好みでいいからって言われたけど、役に立ったのかな?ホントになんで俺とショッピングなんてしたんだ?
格好もだいぶお洒落してきてる感じだし。元々可愛いのに、今日は更に可愛く見える。
色々回ってる間も男性の目を引きつけてたように見えた。
こんな子がカノジョだったらいいだろうな。
可愛いし、話してても楽しいし、って何考えてるんだ、社内の女の子なんて色々と面倒だぞ。既に冨田さんみたいに、変な目で見てる人もいるんだ。
「今日は色々つき合っていただき、ありがとうございました」
パンケーキを堪能し、しばらく話をしてそろそろお開きという頃だ。
「こちらこそありがとう。元はといえば、こちらの仕事の都合に巻き込んでしまっただけだから」
「ところで、もしよかったら、夕ご飯も一緒に食べませんか?」
えっ?
「用事があれば別ですけど、もう夕方ですし、帰っても大したことはできる時間はないので、夕ご飯まで済ませても大差ないかなって」
「そうかもしれないけど、一日中一緒にいる感じになるよ」
「何言ってるんですか。会社にいる時は、もっと朝早くから夜まで一緒ですよ」
いや、それは内容が違うと思うが、、、
夕飯、確定。




