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レプリカワールド  作者: ハルジオン
8/9

第8話 片岡ケイ

俺は片岡ケイ。なんの取り柄もない中学生。

けど俺はひとりじゃない。だって君がいるから、


ヘンリー。


俺の唯一の友達。と言っても俺の中にいる何か。

そう、俺は二重人格者だ。

ヘンリーは俺が物心ついた頃からいた。何故俺の中にいるの?と聞いても答えてくれない。まず、話しかけても答えてくれない。けど、いざとなったら俺を守ってくれる大事な存在…なんだけど。

中学生になったばかりの頃、俺は先生が教室で飼っていたウーパールーパーをいつも眺めていた。生物学などに興味のある俺は、一生懸命世話をした。友達はいなかったけど、ウーパールーパーの世話をしてると、自然と愛着が湧き、学校に行くのが少し楽しかった。

けどある日、いじめを受け始めた。原因は今もわからない。

初めはノートを隠されたりだとか、シューズに落書きされたりとか、漫画に出てきそうな陰湿な方法でだった。初めは馬鹿げたことを、と無視していたけど俺の態度が気に食わなかったのか、ある日、奴らは暴力などの物理手段で俺を痛めつけ始めた。殴る、蹴る、突き飛ばす。そして俺が一生懸命世話をしていたウーパールーパーを奴らは殺しやがった。さすがに怒りが絶頂に達し、抵抗したが、運動神経の良くない俺は返り討ちにされた。足の骨を折られて入院し、俺はそのまま半年ほど不登校になった。

すっかり生気を失って風呂にも入らず、髪も伸びに伸びてしまった。俺はひとりぼっちだった。けどそんなある日、

「学校ニ行コウゼ、ヤツラニ仕返シシテヤルンダ。」

どこからかそんな声がした。

「目を閉じてこっちに来い。」

目を閉じるとそこにはヘンリーがいた。

「君は…!?」

「ずっとお前の中にいた。名はヘンリーだ。」

「何故ずっと…俺の中にいるの?」

「お前を守るためだ。」

「守るためって…今まで1度も出てきたことないのに?」

「今がその時なんだ。とりあえず明日は学校に行けくんだ。いいな?」

ヘンリーに言われた通り俺は学校に言った。案の定奴らは俺に突っかかってきた。

「もう来れないようにしてやったって言うのに何ノコノコ来てんだよ?」

そう言って奴らは俺を人影のない体育館倉庫に連れ込んだ。手にはロープがあった。絞め殺す気だろうか。

(ああ、殺される!)

気付いたら奴らは瀕死の状態で倒れていた。

ハッと俺は気づいた。まさか、ヘンリー!?

(そうだ、俺がやった。これで良かったんだろう?)

けどこれでは学校から謹慎処分を食らってしまう。けど、正当防衛だと言い張れば大丈夫だとヘンリーは言う。運良く防犯カメラがあったらしく、奴らが謹慎処分を食らうことになった。

けど、この力、自分だけでなく、誰かを守るために使いたい。そう思って俺はプライド能力を知った。

そして今、基本技を習得し、レプリカバスターになろうとしている


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