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レプリカワールド  作者: ハルジオン
2/9

第2話 プライダー

やるしかない、失敗したら逃げよう。

幸い曲がり角の土地は広いから成功来ても大丈夫そう。構えは右手で拳を作り、左手で右手首をつかみ、エネルギーを注ぐ。正直注がれてる実感はない。

あとはプライド…

「フレイム!爆炎(ビックバン)!」

スカッ

(ですよね…)

ドガァーンボボボーン

(!?!?)

「…え?」

成功した。しかも結構な威力だ…

「なんの音だ!?」

さっきの男が来た。

「…君、なぜプライド能力を?」

「えっと、さっきこれにおそわれて、それでダメ元でやったら…」

「君、もしかして、赤池カイト君か?」

「あれ、どこかで見たことあると思ったらナズさん!」

ナズさんは僕の兄の友達だった。両親が外国人だか育ちは日本なので日本語は話せる。

「元気だったか?」

「はい、まあ。」

(シュンは極血種だった、まさかこの子も?なぜプライド能力を今思い出して何故使えるんだ?)

「どうかしました?」

「い、いや。それより、レプリカバスターにならないか?」

「え?」

「今、人手が足りなくて困ってるんだ。君のようなセンスの高い子が必要だ。それにプライド能力を使えるようになるのは12歳からなんだよ。14~16歳が1番成長する時期なんだ。頼むよ。」

という訳で(やたらと軽く)

レプリカバスターの免許を取るために大きな客船に乗って人工島[銘力島]に向かった。

死と隣合わせの仕事なんだよ?とおじさんにしつこく言われたが、別に僕は死ぬのは怖くない。

どうやら極血種のという化身を引き寄せる血液が、地下深くに保存されており、化身はそれに反応してここに集まるらしい。

僕が住んでいたのは東京だか、何故化身がここに来たのかは分かってないらしい。

銘力島は日本の200km南にある島だ。だから年中春と夏のような季節が続く。雪なんて絶対振らないとナズさんが言っていたのを思い出した。船で約5時間かかる。暇だ。

ちなみに僕に家族はいない。10歳の頃、兄は行方不明になり、父と母は探しに行ったが、遺体で見つかった。どうやら化身によるものだった。

それからというもの、僕は親戚のおじさんの家で暮らした。別に虐待を受けてた訳じゃなかったけど、何となく居づらかったので、無理をしてでも出ていくことにしたのだ。

「やあ、1人?」

海を眺めていると中学生くらいの男子がいきなり話しかけてきた。

「え?あ、うん。」

「その制服、中学生かい?」

「うん。」

「何年生?」

「2年生です。」

「奇遇だね!俺も2年!俺、高本ソウタ。君は?」

「えっと、僕は赤池カイト。よろしく、高本君。」

「ソウタでいいよ!よろしくな赤池くん!」

「あ、じゃあ僕もカイでいいよ。」

「ありがとう!ところで、顔色悪いけど酔った?船旅初めて?」

「う、うん。」

「体力テストあるから、無理するなよ。」

これまでに経験した事の無い吐き気に耐え、なんとか銘力島に着いた。

レプリカバスターとしての命懸けの戦いが今、始まる


第3話へ続く

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