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時空 まほろ 詩集 言の葉の宝箱たち

天の川を駆ける

天の川を駆ける


星々の歌を背景に


地上は雨


星が誕生する前

天の川には蛍のような光が飛ぶ


星の幼子(おさなご)

星の赤ちゃんだ


星の赤子は

天の川をスイーッと飛ぶように駆けてみた


ちょんちょん、と天の川の水面(みなも)に足跡を付けてみる


もちろん水面だから

足跡なんてすぐに消えてしまう


地上は雨


天の川は星の赤子の独占状態だ


ああ、早く輝く星になりたい!


さそり座のように真っ赤な星?

スピカのように輝く星?

北斗七星のように、みんなの目印として分かりやすい星の一部?


どんな星がよいだろう……


思いを馳せて

星の赤子は微々たる蛍のような光を明滅させる


星の赤子は夢見る


地上は雨


星の赤子は夢見る


素敵な星になることを……


星の赤子は夢睡から目をそっと開けると

天の川をもう一度

駆けていった


地上は雨……


誰もその様子を知らない……

今日は、七夕ですね。


お読みくださり、ありがとうございました。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 星の赤ちゃんが、夢を抱きながら天の川を駆け巡る様子を、想像しながら読みました。 成長して、どんな星になるかな。 きっと大きな星たちにも、そんな子供時代があって、懐かしく思い出しているでしょ…
[良い点] なるほど。星の誕生のシーンをこのようにイメージされたのですね。着想が面白いし素敵ですね。 天の川の水面というのが幻想的でそれを蛍の舞に例えているのが上手な比喩だと思いました。 褒め言葉がい…
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